09/07/31 02:31:34
「トヨタのハイブリッド技術提携という甘い誘惑を断って、5年の死闘の末に世界初のLPiハイ
ブリッドを堂々と出すことが出来た。」
イ・ギサン現代自動車ハイブリッド開発室長(常務)は2004年を回顧する時は感慨が特別だ。
新環境車を本格開発しようとする現代・起亜車に世界最高のハイブリッド技術を保有する
トヨタがハイブリッド自動車の技術と部品を共有しようという提案をしてきたからだ。
イ常務は現代・起亜車のLPiハイブリッド開発ストーリーを収めた‘現代・起亜車ハイブリッド
R&Dストーリー’社内配布用小冊子で「当時最高技術力のトヨタの提案を断ることは容易では
なかった」と打ち明けた。
ヨチヨチ歩きの段階であった現代・起亜車としてはトヨタの提案を受け入れることが販売や
新車発表により一層の助けになるということを皆分かっていた。しかし既に独自技術無しに
企業の長期的生存が不可能だということも分かっていた。結局現代・起亜車は‘トヨタの提案を
受け入れない’と結論を出した。
しかし結論を下したその後の過程はさらに困難で大変だった。現代・起亜車も出発はガソリン
ハイブリッドだった。しかしあちこちで「ハイブリッド自動車の後発走者から競争者と同等水準の
車を発売した場合、果して誰が注目してくれるのか」という疑問が噴出した。そして出たのが
LPG基盤ハイブリッドであった。
結論は出たが困難は続いた。一次的な問題はバッテリー。当時現代・起亜車はヴェルナと
プライドのハイブリッドデモ車を作って、日本企業のニッケル水素バッテリーを利用したが、
この企業はトヨタやホンダに納品する所で現代・起亜車にいつも非協調的だった。イ常務は
「技術協議をしようとすると技術者を派遣することができないので、車を送れば自分たちが
確認して合わせるというほどであった」と容易ではなかった日本の牽制に対して打ち明けた。
そうするあいだに嬉しい消息が聞こえた。LG化学が次世代バッテリーであるリチウムイオン
ポリマーバッテリーを開発しているという。しかし車用バッテリーはLG化学も初めてだったので
困難があった。中々で日本企業が「一週間を与えるのでその期間に私たちのバッテリーを
買うか、でなければ10倍の価格を渡されても売らない」と脅迫するなど現代・起亜車の苦境は
続いた。
しかしこのような困難は逆に現代・起亜車の独自開発意志を燃やす契機になった。研究員
たちはLG化学がある大徳と現代・起亜車の南陽研究所を1年半ほど毎日行き来して絶えず
研究して完成度を高めた。
そうして誕生したのがLPiハイブリッドに搭載されるリチウムイオンポリマーバッテリーだ。
恫喝して脅迫までした日本バッテリー企業は最近イ常務に「30%割引された価格でバッテリーを
供給する」という提案を逆にしてくるまでした。
現代・起亜車のハイブリッドチームは今回のLPiハイブリッド開発を‘鳴梁大捷’と表現した。
トヨタの2000人ハイブリッド自動車開発人員の20%にもならない人員で世界初のLPiハイブリッドを
作ったことは李舜臣将軍が13隻の戦船で倭船133隻と対抗した鳴梁大捷と似ているという
意味だ。
パンフレットで現代・起亜車は自ら考えるLPiハイブリッドに対する四種類の誤解も説明した。
現代・起亜車は日本のガソリンハイブリッドと燃費競争が不可能でLPGハイブリッドを開発した、
LPG基盤ハイブリッドを作ったのは日本の特許回避目的だった、日本のハイブリッド自動車に
比べて燃費が低い、そして日本がハイブリッド自動車で10年以上先に進んでいて追い付くのは
難しいという四種類だ。
現代・キア車側は「現代・起亜車にガソリンハイブリッド技術が無いのではなく韓国に最適化
されたハイブリッドがLPGと考えたことで、ガソリンでも独自技術を確保した状態」と明らかに
した。
▲メイル経済(韓国語)2009/07/30 18:22:47
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