09/07/30 08:22:19
韓国銀行は29日、今年上期の経常黒字が217億5000万ドルとなり、上期としては過去
最高を記録したと発表した。経常収支は今年2月から6月まで5カ月連続で黒字だった。
企画財政部は景気対策や輸出企業の業績改善を追い風に、下期の成長率がプラスに
なるとみている。
上期の経常収支が大幅な黒字となったのは、輸出が増えたからではなく、不況で輸入
が大きく減少したためだ。輸出は前年同期比で22.5％減少したが、輸入はそれを上回る
同33.0％の減少を記録した。
韓銀は経常収支の黒字基調が当面続くとみている。しかし、黒字幅は縮小する見通しだ。
イ・ヨンボク韓銀国際収支チーム長は、「7月の経常収支の黒字幅は40億ドル前後となり、
下期全体では80億ドル前後になる見通しだ」と述べた。主要輸出先の米国で商業用不動
産の不振、カード不良債権などの問題が解消せず、景気回復が遅れるとみられる上、最
近の原油価格上昇で輸入額が増えると見込まれるためだ。
一方、尹増鉉（ユン・ジュンヒョン）企画財政部長官は同日、危機管理対策会議で、「7－9
月期の成長率は前四半期比で4－6月期（2.3％）を下回るが、下期には前年同期比で成長
率がプラスに転じる見通しだ」と述べた。今年の韓国経済は上期の成長率が前年同期比
でマイナス3.4％に落ち込み、当初は下期もマイナス0.6％の成長にとどまると予想されてい
た。イ・サンウ韓銀調査局長は「7－9月期の成長率が伸び悩んでもマイナスにはならない。
下期に韓国経済が二番底（ダブルディップ）に直面する可能性はないとみている」と指摘した。
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