09/07/14 17:39:19
米国最高人気スポーツのプロフットボール(NFL)で韓国の国技であるテコンドーのブームが起きている。
テコンドー技術が守備力の向上に役立つことが立証され、各チームが相次いで選手にテコンドーを教えて
いるのだ。
最も‘アメリカ的’なスポーツと最も‘韓国的’な武術。 全く関係がないように見えるこの組み合わせが
‘幻想のカップル’として誕生することになったのは青い目の‘キム館長’のためだ。クリーブランドで17年前
からNFL選手にテコンドーを教えているジョセフ・キム館長(40)が主人公だ。
キム館長はテコンドーの師範であり養父でもあるキム・ミョンファン館長(00年死去)の姓を受けて「キム」
となった。
アメリカンフットボールと何の関係もなかったキム館長とNFLの縁は偶然に始まった。 米テコンドー国家
代表だったキム館長は90年にスペインで開催された世界選手権大会で銅メダルを獲得、全米大会でも
2回も優勝するなど華麗な経歴を持つ7段の実力者だ。
「92年に国家代表チームから引退し、故郷のクリーブランドから帰ってきた私に地域新聞がインタビューを
した。 その記事を見たクリーブランド・ブラウンズの選手らがテコンドーを教えてほしいと訪ねてきた」
この話はすぐに当時ブラウンズの首席コーチだったビル・ベリキッチ氏(現ニューイングランド・ペイトリオッツ
首席コーチ)の耳に入った。 好奇心を抱いたベリキッチ氏はキム館長をクラブハウスに招待し、キム館長は
その場で普段から考えていたテコンドーとアメリカンフットボールの接続を提案した。
「接近戦ではテコンドーの手の技と足の技、そして絶対にあきらめないというテコンドーの精神がアメリカン
フットボールの守備陣に大きく役立つと考えた」
ベリキッチ氏はその場でキム館長に守備諮問役になってほしいと頼んだ。 その後、キム館長は97年まで
の5シーズンの間、ブラウンズの守備陣にパスラッシュ状況で役に立つさまざまな太拳技術を教育し、
ブラウンズの守備陣の成功につながった。
ブラウンズの成功はすぐにNFL全体の好奇心に広まり、複数のチームがキム館長に守備諮問役を提案
し始めた。 その後、キム館長はダラス・カウボーイズ(98)、ブラウンズ(99-00)、マイアミ・ドルフィンズ
(01-04、06)、グリーンベイ・パッカーズ(05)、デンバー・ブロンコス(07)、バッファロー・ビルズ(09)と、
計6チームの守備陣諮問役を担当した。 NFL全体がテコンドー教育の成果を認めたわけだ。
キム館長は自分の成功について「養父のキム・ミョンファン館長の教えのおかげ」と語った。「父はいつも
自分が韓国人であることを誇りに思っていた。 私もその父の後を継いでいることを誇りに思う。 私が譲り
受けたのは単なる姓の‘キム’でなく韓国の精神だ」
キム館長のこうした気持ちは、80年代後半に米テコンドー国家代表チームの一員として練習試合の
ため3週間ほど韓国を訪れた時、さらに強くなった。「長い歴史を持つ父の国を訪問し、当時多くのもの
学んだ。 韓国は地球上で最高の文化を持つ国だ」
キム館長は自分のテコンドーを通して韓国の精神が世界に広がることを夢見ている。 「父が強調して
いた‘七転八起’の精神は生涯自分の人生の原動力になるだろう」
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