09/07/13 15:21:04
最近、中国政府が統計を操作しているとの疑惑をめぐり、金融界の中国専門家の間で論争が起きて
いる。中国政府が今年の経済成長率を目標値(8%)まで高めるために、成長率統計を操作するのでは
ないかとの見方があるためだ。
実際に、統計が操作されているとの見方には一理ある。中国国家統計局によると、今年1-3月期の
中国全土の電力消費量は前年比で4%減少した。しかし、国内総生産(GDP)と鉱工業生産はそれ
ぞれ6.1%、5.1%増加した。
これについて、中国サムスン経済研究院は先月26日、「中国の産業構造は依然としてエネルギー消費
産業が絶対優位を占めており、電力消費とGDP、鉱工業生産の間で大きな差が生じるのは納得でき
ない」という内容の報告書をまとめた。
国際エネルギー機関(IEA)は中国のエネルギー統計について、1-3月期は電力需要だけでなく、石油
需要も3.5%減少したと指摘し、中国のマクロ経済指標の信頼性に疑問を投げかけた。
中国政府が5月の鉱工業生産(8.9%増)、電力使用量(3.55%減)の数値を発表するや、中国政府
系の学者までもが批判に転じた。中国マクロ経済学会の王建秘書長は、「実際には鉱工業生産の伸び
は5%にも満たないはずだ。地方が水増し報告を行ったようだ」と指摘した。中国政府系シンクタンクである
中国社会科学院経済研究所の袁鋼明研究員も、「5月の統計数値は水増しされたもので、実際の
鉱工業生産の伸びは0%と推定される」と分析した。
これについて、中国政府は産業構造調整により、電力消費量が少ない第3次産業が急速に成長した
ためとして反論した。さらには米国の事例まで挙げ、鉱工業生産の増加と電力消費量が必ずしも一致
するわけではないとも主張した。中国政府は来年から統計を操作した事実が判明した場合、処罰を行う
ことを盛り込んだ統計法を施行する方針だという。
しかし、外国の経済専門家は中国政府の言葉を信用していない。今年初め、ロイター通信は「中国の
統計は秘密のベールに包まれたなぞなぞだ。政府が統計を操作する傾向がある以上、若干割り引いて
受け止めるべきだ」と報じた。大韓貿易投資振興公社(KOTRA)も今月8日、「短期間に中国の統計算
定方式を統一するのは不可能だ。統計数値に恋々とすべきではない」という報告書を出した。米プリンス
トン大の何清漣客員研究員は「統計操作は中国の政治文化の一部となっており、中国政府の国民に
対する心理対策用だ。特に役人の政治業績用に使われる。中国が『統計学者の地獄』という汚名から
逃れるためには、そうした政治文化をなくすことが必要だ」と批判した。
韓国も中国の経済指標にデリケートに反応する国の一つだ。中国が21世紀の経済大国として、世界
からの信頼を受けるためには、まず第一に正確なデータを提供することに努力を傾けることが必要だと思わ
れる。
URLリンク(www.chosunonline.com)
【中国経済】中国は今年、日本を抜いて世界第2位の経済体に―中国紙[07/09]
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【韓国】パク教授「韓国の統計学、国際的な流れを知るべき」 韓国統計学に対する残念さが深まったため国際学術大会を誘致[06/29]
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