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(公州=聯合ニュース)カン・ジンウク記者=「両親も韓国語を全くできなくて、私も日本語だけで育ちまし
たが、韓国にくる契機がありました。そして今回、世界各国に散って生きながらも、韓国語を使う次世
代同胞らに会って、新しい可能性を確認しました。」
日本の名古屋で生まれ、今は神戸に住んでいるという李毅(イ・ウィ、34)さん。日本の名前はしのぶ。
在日同胞3世の彼は7～13日公州（コンジュ）大学で世界海外韓国人貿易協会(World-Okta)が開い
た第7回次世代貿易スクール母国訪問教育に参加した28ヶ国同胞の子供93人のうちの一人だ。
母国訪問教育四日目の10日、彼と一時間余り話を交わした。
韓国人であることを意識しないで生きてきた彼が韓国を訪れて少しずつ韓国人としてのアイデンティ
ティに目ざめて悩む過程は偶然だが必然のように見えた。高校時代、李さんと同じように在日同胞3
世のある先輩がソウルの弘益（ホンイク）大学に進学して韓国語を学び、在日韓国民団で実施する同
胞子供母国訪問プログラムの助教として活動することが素晴らしいと思った。
「なんなく日本語と韓国語2ヶ国語を使う先輩が素晴らしく見えました。韓国語が特に近くはなりませ
んでしたが何か新しい経験でした。」とにかく李さんは先輩と同じように韓国留学を決意し、1995年の
国際教育振興院の支援で韓国語研修を経て1996年国民大に入学した。2000年に卒業した後、現代電
子を経て日本の保安システム会社に入り、3年余りの期間(2003-2006)韓国駐在員として仕事をした。
この時、やはり在日同胞3世で韓国に留学していた妻に会って2004年に結婚した。「妻と韓国で会っ
たのも本当に奇妙な縁でした。」最近では、在日同胞3世どうしで結婚する例は殆どない。日本人や
第3国人と結婚することが一般的なのに自分は会社駐在員で妻は留学生で韓国で会って結婚までし
たのだ。
そうするうちに2006年末、彼は先輩が暮らす米国ロサンゼルス(LA)に行く機会があった。「LAコリアタ
ウンで韓国語を自在に駆使して生きる同胞を見て驚きました。力を得たと言いましょうか。」韓国人な
がらも日本人のように生きていく在日同胞らと違い、米国人ながらも韓国人として堂々と生きていく姿
がうらやましかったし「こんな風にも暮らせるんだな」という気がした。
その後、李さんは自分のアイデンティティについて少しずつ悩み始めた。悩みは今年4才になる子供
はまたどのように生きていくかに続いた。いっそ日本人に帰化するかという気がしながらも韓国に行っ
て住めばどうだろうかという気もした。今までの結論は「日本人に帰化するのはいやで、韓国にきて
生きるのはあまりに荷が重いようだ」という。
「今は韓国人か日本人かの選択が不必要だと考えます。今は'コスモポリタン'で幸せに暮らすことが
できないですか？」「妹は台湾人と結婚してそこで暮らし、妻の兄は米国に留学に来た華僑と結婚して、
香港に住んでいます。近い将来、妹がやっているネールショップ経営諮問のために台湾に行くでしょう。
もしかしたらそこで事業をするかもしれません。」今回の次世代貿易スクールに参加した90人余りの
韓国人青年たちに会って、新しい可能性を確認したのもまさにそれだ。
「仲間同士は嫌いです。韓国人だけで集まって何をするという形でなく、各地に散って生きる同胞が互
いに助けあって各自の能力を発揮し、自らの仕事をしなくてはね。」結局、在日同胞3世の李さんが探
した故国は韓国の土地ではなく世界各地に散った韓国人同胞らの巨大なネットワークであった。
彼が追求する「コスモポリタンの幸福」が韓国または日本に安住することはできない彼らが体験するま
た他のディアスポラ(離散)の口実でなく、韓民族が指向する開かれた民族主義への道しるべであるこ
ともあるだろう。
ソース：聯合ニュース(韓国語) <"私は韓国人であり、コスモポリタン">在日同胞3世の根探し苦悩
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