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- 【社説】原発輸出しても実利は技術国に!? -
韓国電力など韓国内の原子力発電関連企業と研究所が目指す今年最大の目標は、
「原発輸出元年」とすることだ。アラブ首長国連邦（UAE）が推進している60億ドル（約5800億円）
規模の原発事業がその初の試験台となる。韓国電力が主導する韓国コンソーシアムは
5月の事前資格審査にパスし、フランスのアレバ・コンソーシアム、米ゼネラル・エレクトリック（GE）
と日立の日米連合コンソーシアムと競合している。今月末に2陣営に候補が絞られ、9月中旬
には最終候補が決定する予定だ。
原発事業では通常2基の原子炉が建設されるが、受注すれば現代自の「ソナタ」32万台または
30万トン級大型タンカー40隻を輸出するのと同じ効果がある。2030年までに約300基の原発が
新たに建設され、700兆ウォン（約53兆円）に達する巨大市場が形成されるという。韓国としても、
市場に本格参入するためには、今回の原発輸出で実績を上げる必要がある。政府も最近、
韓昇洙（ハンスンス）首相がUAEを訪問し、「原子力協力協定」を締結するなど支援に取り組んでいる。
ところが、思わぬ出来事が発生した。米ウェスティングハウス・エレクトリックが、同社の保有
する原発技術に関連した事業の引き渡しを要求してきたのだ。韓国型原発は、原発設計中核
コードや冷却材ポンプ、原発計測制御システムなどにおいて、同社の中核技術を採用している。
そのため原発を輸出するためには同社の許諾を受けなければならない。
ウェスティングハウスも今回の原発事業に参入したが、事前資格審査で脱落。すると同社は、
韓国電力が受注を受けた場合、最も付加価値の高い事業を引き渡すことを求めているのだ。
そうなると原発事業者に選ばれても、実利はウェスティングハウス社が手にすることになる。
あきれた話だが、ウェスティングハウスの要求を突っぱねるのは困難だ。適当なところで妥協する
ほかない。他社の技術を採用しているがゆえの悲しさと限界だ。政府は2012年までに、次世代原発を
開発し、中核技術を確保することを目指している。今回の出来事で、独自技術の開発が急務という
ことがより明確となった。
ソース ： 朝鮮日報日本語版 記事入力 : 2009/07/06 10:38:26
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