09/07/04 22:09:35
スー・チーさん面会再び拒否 潘事務総長の国連外交に限界
タン・シュエ国家平和発展評議会議長(右)と会談する潘基文事務総長=3日(AP)
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潘基文事務総長=3日、ヤンゴン(AP)
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【シンガポール=宮野弘之】ミャンマーを訪れていた国連の潘基文事務総長は4日、
軍事政権トップのタン・シュエ国家平和発展評議会(SPDC)議長と再会談したが、
民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんとの面会は改めて拒否され、
具体的成果のないまま日程を終えた。軍政からの譲歩を期待した国連側の
見通しの甘さを露呈した。中国やロシアなどがミャンマー軍政への圧力に消極的で、
国際社会の足並みがそろわぬ中、国連が役割を果たす難しさを改めて印象づけた。
「私は深く失望した。彼らは全政党指導者との和解にかかわる意思や(来年の)選挙が
合法的なものであるとの信頼に足る証拠を示す重要な機会を失った」。
潘事務総長は4日、首都ネピドーでのタン・シュエ議長との会談について、失望感を隠さなかった。
議長は面会を認めない理由に「裁判中に外部から干渉され、圧力に屈したとみられたくない」
として、国家防御法違反の罪に問われたスー・チーさんの裁判が進んでいることを挙げた。
しかし、裁判は当初は6月中にも判決が下されるとされながら、延期が繰り返されてきた。
スー・チーさんの支持者や人権団体は今回の事務総長の訪問が、軍政主導の民主化プロセスや
裁判の正当化に利用される可能性があるとして反対してきたが、軍政のかたくなな姿勢は、
こうした懸念を裏付けたといえる。
事務総長は、タン・シュエ議長との会談で(1)全政治犯の総選挙前の解放
(2)期限を決めた野党との対話の再開(3)選挙監視団の受け入れを含む自由で公正な
選挙に向けた環境づくり(4)国連との連絡事務所設置-などを提案した。
これに対し、軍政側は「公正で公平な選挙を行う」と述べながら、それぞれの提案に対して、
具体的に答えることはしなかったという。
潘事務総長はそれでも政治犯解放などについて「軍政側は総選挙前の実施を真剣に
検討している」と述べ、解放実現に期待をかける。さらに、国連幹部はタン・シュエ議長が会談で、
「次に事務総長が来るときは、私は普通の市民になっているだろう」と述べたことを披露、
総選挙後に民政に移管する姿勢を示したことを強調した。
国連の期待通りにミャンマーの軍事政権が動くのかどうかは、10日に再開されるスー・チーさん
裁判の行方が試金石となる。
産経新聞 2009.7.4 20:54
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