09/07/03 00:47:44 nRnlXhom
【救千恥-キュウセンチ】
漢の時代、中原一の武人と褒め称えられた陳 丹荘が
暴徒と化した千人の民衆の制圧を命じられた際、天子に向かってこう述べた
「恐れながら、食うに困り、子や妻を養う為に暴徒と化した民を殺すのは、全くもって忍びなき事でございます。
ただただ、体格の立派な牡馬千頭を我に与えたまえ」
天子はその求めに応じ、体格の立派な牡馬千頭を丹荘に与えた。
十日後、千頭の牡馬を引き連れ農民と対峙した丹荘はこう呼びかけた、「馬はこんなに立派な体をしている。
心は軽く、地をどこまでも駆ける。しかし歩みを止めれば捕らえられ、肉として食われる
今のお主たちの近い未来の姿がこれだ」
そう言うと、ことごとく馬を切り殺してしまった。それを見て恐れおののく農民達に
丹荘はさらに言った。「さあ、肉を腹に収めよ。力を蓄え畑を耕せ」
農民達は丹荘の力を目の当たりにした上、焼ける肉の香ばしい匂いに心が折れ、武器を落とした。
「この部分を食え。精がつくぞ!」丹荘は馬の股間を指したが、それは大きな体格に比べ
あまりにも小さかった。丹荘は物悲しそうに
「なんとも体の立派な馬だからこそと思いきや、果たしてそうではなかったか。それならば
体格の立派な馬を選ぶのではなかった。この馬はどこの馬か?」
馬の世話をしていた者が「朝鮮の馬でございます・・・・」とだけ答え、涙ぐんだ。
それを聞いた丹荘は深く目を閉じ、馬の冥福を祈ったのだった。
これを民は「救千恥」つまり「朝鮮の千頭の馬は恥を掻いたが、千の命を救ったのだ」と言った
ちなみに、現代の朝鮮人男性の性器が非常に小さいのは、この馬を食べ続けてきたからだと言われている。
(民明書房 「陳 丹荘 かく戦えり」 48Pより抜粋)