09/06/27 12:16:14
エネルギー消費減の先進諸国、増える韓国
家庭部門一人当たりのエネルギー消費量増加率
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25日昼、汝矣島（ソウル市永登浦区）にある会計法人事務所。昼休みで人けのない
オフィス（250平方メートル）では蛍光灯も、パソコン約20台の電源もつけっ放しだった。
この日、外は気温30度だったが、オフィスの中は23度。会計士の女性（29）は
「エアコンがきき過ぎていて寒いので、夏でも薄手のカーディガンを着ています」と話した。
エネルギー管理公団によると、韓国の家庭・オフィス・自動車で浪費されているエネルギーは
年間計7兆800億ウォン（約56億ドル＝約5330億円）余りで、エネルギー全輸入額
（2008年1415億ドル＝約13兆4670億円）の約4％に当たる。
韓国の家庭での一人当たりのエネルギー消費増加率は年間3.9％に上る。
これは米国（－1.6％）、日本（－0.2％）、イギリス（－0.9％）など、
先進諸国のエネルギー消費が毎年減っているのとは対照的だ。
韓国の所得に対するエネルギー消費は日本の3倍に上る。所得1000ドル（約9万5000円）を
上げるのに使うエネルギー量（07年）は、原油に換算して韓国は0.323トン。
米国0.206トン、ドイツ0.173トン、日本0.104トンに比べはるかに高い。
同じ所得を生み出すのに、先進国より 2倍ほど多くのエネルギーを使っているのだ。
昨年の韓国のエネルギー輸入量は1415億ドルに達した。エネルギー部門の貿易赤字は
04年の394億ドル（約3兆7500億円）から、昨年は1038億ドル（約9兆8800億円）へと260％も
増えている。
エネルギー経済研究院のチョン・ヨンホン博士は、「慢性的なエネルギーの過剰消費を招く
構造により、国際原油価格が1バレル＝100ドル（約95 円）に上がると、貿易収支は赤字になる。
すると、物価も急激に上がり、一般の人々に大きな打撃を与える」と話す。
当然、企業の負担もその分だけ増えることになる。
こうした傾向に対し、エネルギー市民連帯のイ・アソン幹事は
「政府は、口では“エネルギー消費削減”を掲げているが、実際の政策は供給拡大にばかり
焦点を合わせている。歪んだエネルギー価格の構造により、電気などの過剰消費現象は
深刻な段階にまで来ている」と話している。
なお、本紙は知識経済部・エネルギー管理公団と共同で、
「セーブ・エネルギー、セーブ・マネー」キャンペーンを展開する。
ペ・ソンギュ記者
朝鮮日報／朝鮮日報日本語版 記事入力 : 2009/06/27 11:53:33
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