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前々回に続き、中国吉林省の延辺(ヨンビョン)朝鮮族自治州の魅力紹介です。今回は食べ物につ
いてお伝えします。延辺で食べられるものは、中国東北料理、延辺料理、韓国料理、北朝鮮料理など
多彩で、これにモンゴルやウイグルの影響があるので、その特徴はとてもひとことでは言い表せませんが、
大まかに説明すると次のようになります。
☆韓国料理に香菜がプラス(見た目は韓国のチゲや麺類と同じですが、中華やタイ料理によく用いられる
香菜が効いています。ここで好き嫌いが分かれます)
☆穀類が美味しい(中国の他の地域の米に満足できない人も延辺なら大丈夫。日本人駐在員の保証
付きです。豆モヤシやトウモロコシ、ピーナツなども味が濃厚)
☆野菜が豊富(韓国同様、注文した主菜にナムルなどの副菜が3品ほど付くので、旅行中も野菜不足に
なりません)
以下は昨年と今年で計2週間、延辺の州都・延吉(ヨンギル)と隣町の龍井(ヨンジョン)を食べ歩きした
経験をもとに紹介するおすすめ料理です。
●ラムの串焼き(ヤンコチ)
夏はラムの串焼きとビールがあれば、もう何もいりません。東京やソウルの延辺料理店でも食べたことが
ありますが、こちらは肉質と鮮度が違います。汗をかきながら卓上の炭火で肉を焼き、塩、唐辛子粉、
ゴマ、クミンなど、お好みの味付けでいただきます。途中、ラムのレバ刺を食べたり、無料のニンニクを串に
刺して焼いて食べたりすると、アクセントになります。「氷川(ビンチョン)」に代表される炭酸が弱めのご当地
ビールと相性抜群です。
筆者が週に3度も食べたラムの串焼き。お気に入りは延辺大学の先生が連れて行ってくれた「KOREA
串城」。州政府庁舎正門の向かいにある
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●タラの皮のから揚げ(ミョンテコプチル・ティギム)
タラの皮をパリパリに揚げて辛く味付けしたもの。北朝鮮の影響がある食べ物ですね。こちらもビールの
お供です。魚の皮がこんなにおいしいつまみになるとは驚きです。
ビールのつまみとしてスナック菓子のように食べられるタラの皮のから揚げ。左の白濁した飲み物は延辺の
マッコルリ「カムジュ」
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●延辺式水冷麺(ムルネンミョン)
牛肉や雉肉などでダシをとったあっさりスープの平壌冷麺との違いは、味付けが甘く、辛く、酸っぱい
ところ。スープの色も赤く、千切りキュウリをたっぷり載せて出す店が多いようです。平壌冷麺派の私は
最初、延辺式の「甘・辛・酸」に抵抗を感じましたが、何度か食べているうちにクセになり、ソウルでも無性
に食べたくなることがあります。
延吉の有名店「金達來食堂」の冷麺。すりおろした唐辛子が盛られているので、辛いものが苦手な人は
取り除こう
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(続く)
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【スパイシー!ソウル】釜山で何食べる? 朝日新聞コラム[06/17]
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【朝日新聞コラム】もうひとつの朝鮮 中国吉林省延辺(ヨンビョン)朝鮮族自治州[06/01]
スレリンク(news4plus板)