09/06/25 08:00:37
2009年6月23日、米・華字紙「世界日報」は世界銀行が行った2008年度「移民による本国送金額」
調査について報道した。本国への送金が多かったのはインド・中国・メキシコの順。しかし、世界的に
移民送金は減少しており、華人からの送金もそうした傾向に沿った形となった。中国新聞社が伝えた。
調査結果では350億米ドルが中国に送金されているが、例年に比べると減少した。中国銀行サンフラン
シスコ支店の李根宝(リー・ゲンバオ)支店長によると、「08年の送金額は07年に比べ下降気味。09年も
昨年同期に比べると2割ほど少ない」という。同行はアメリカ東海岸の華人が送金を行う際の集約地点。
そのため、中国への送金額がつかみやすい。
李氏によると、送金額が減少したのは「金融危機などの経済的な原因だけではなく、為替政策にも原因
がある」。実際、米ドルに対し人民元は上昇しており、中国政府も米ドルから人民元への換金を5万ドル
までと制限した。
中国の移民送金の5分の1はアメリカからのもの。世界銀行が予測した、世界的な移民送金の減少と
いう流れと合致する。09年の移民送金額は前年比5%~8%減少すると世銀は見ている。数年来、
送金額は2ケタペースで増加していたが、今回の激減は多くの途上国へ影響が出るものと見られている。
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