【競技】韓国発祥の「騎射」、8月に国際大会 [06/23]at NEWS4PLUS
【競技】韓国発祥の「騎射」、8月に国際大会 [06/23] - 暇つぶし2ch1:ケツすべりφ ★
09/06/23 12:01:01
すべてが「矢」のようだった。イ・パングン選手(37)が「やーっ!」と叫ぶと、愛馬「十字星」が
全力で走り始めた。十字星のひづめで蹴られた地面がえぐれ、赤褐色の土の塊が四方に飛び散った。
的が近くなると、力一杯口をつぐんだイ選手が弓の弦を引いた。時速50キロで疾走する十字星の背に
固定されたかのように、イ選手の上体と腕は少しも揺らがなかった。シューン…バシッ! イ選手の
手を離れた矢は、的の真ん中に打ち込まれた。

今年8月15、16日の二日間、江原道束草市で第5回国際騎射(馬に乗って矢を射、的に当てる競技)大会が
開かれる。この大会に出場する韓国選手6人が訓練を行っているのは、束草市の永郞湖花郎徒修練場。

「騎射」は、馬に乗って武器を扱う技術を伝授している韓民族伝統馬上武芸・撃毬協会(キム・ヨンソプ会長)が
馬上弓技を正式スポーツの形態に整え、2004年に第1回大韓民国花郎騎射大会を開いたことで、韓国内外に知られ始めた。

乗馬と弓技の伝統が発達している日本や米国、ドイツなどから同大会を観覧しようという人が集まり、
06年には韓国を議長国として世界騎射連盟(現在の加盟国は20カ国)が創立された。今年8月の大会には、
韓国だけでなく海外15カ国から選手80人余りが参加する予定だ。

国際騎射大会の特徴は、各国特有の伝統の弓を競技に用いることを許可している点だ。そのため各選手は、
自国固有の弓に対する自尊心をかけて競技を繰り広げることになる。今大会に出場する日本、モンゴル、
フランスなど11カ国は自国の弓で競技を行い、イギリスやドイツ、米国などは、自国の弓はあるものの
韓国固有の弓を使う。大会の便宜上、韓国の馬を用いる。


騎射競技には、単射・速射・連続射の3種目がある。いずれも馬に乗って走りながら的に当て、点数を競う。
的は正方形(縦・横1メートル20センチ)で、走路から30メートル離れている。的には2点から5点までの
同心円が描かれており、円から外れて的に当たった場合は1点となる。的に当たった点数と定められた区間を
通過する時間を合算し、点数を出す。


単射と速射は15秒以内に120メートルを走り抜け、的に当てなければならない、という点が同じだ。単射は、
走路の途中60メートルの地点から左に30メートル離れた場所に的があり、それ目掛けて矢を1本放つ競技。
一方速射は、60メートル地点と90メートル地点でそれぞれ1度ずつ的に当てる競技だ。連続射は、150メートルの
走路に沿って30メートルごとに一つ、合計五つの的がある。制限時間は20秒。3種目いずれも、定められた
時間より早く区間を走り抜ければ1秒につき1点ずつ加算される。また弓については、矢を射る際に45ポンド
(約21キロ)以上の力が必要な弓を用いなければならない、という規定がある。


騎射競技の「宗主国」は韓国だが、過去4回の大会では、少なくとも1種目は外国選手が優勝するなど、
激しい競争が繰り広げられている。韓国は今大会で3種目すべてを制覇し、宗主国の自尊心を示す覚悟だ。


束草=キム・サンミン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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