09/06/22 13:34:04 RdJAGT7g
読売新聞論点スペシャル「日米中韓台 歴史教科書比較」
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■戦争賛美せず 愛国心あおらず 日本は最も抑制
米スタンフォード大学アジア太平洋研究センターは、日中韓と米国、台湾の高校歴史教科書比較研究
プロジェクトを実施し、日本の教科書は戦争を賛美せず、最も抑制的だと指摘した。
■暗黙の教訓
日本の高校歴史教科書は過去30年間、海外のマスコミで悪評を買ってきた。太平洋戦争の開戦に対す
る日本の責任や、日本軍が占領地にもたらした苦難に教科書が十分な注意を払っていないという批判が
あり、教科書の内容がますます愛国主義的になっていると主張する人々もいる。
スタンフォード大学アジア太平洋研究センターの「分断された記憶と和解」研究は、こうした批判が間違っ
ていることを明らかにした。日本の教科書は愛国主義的であるどころか、愛国心をあおることが最も少ない
ように思われる。戦争をたたえることがなく、軍隊の重要性を強調せず、戦場での英雄的行為を語らない。
物語的な叙述をほとんど省いた出来事の年代記となっている。
日本の教科書が示しているのは、暗黙の教訓だ。それは、軍国主義の拡張は愚かなことであり、戦争は
市民に甚大な犠牲を押しつけるものであると諮る。日本の歴史教科書の戦争記述は、戦後日本が外交政
策の手段として軍事力の保持を拒んでいることと完全に歩調を合わせている。
日本の学習指導要領は、近隣諸国との友好的で協力的な関係の発展、アジアと世界の平和と安定の必要性を強調している。
■奇妙な結果
対照的に、ほかの東アジア諸国の大半は自国史の教科指針で、歴史教育の基本的役割として民族の自
尊心と国民のアイデンティティー(帰属意識)の増進を主張している。
民族の自尊心を強調することは、時に奇妙な結果を生む。例えば、韓国の教科書は、1937年に中国で
勃発した戦争や真珠湾攻撃、広島と長崎への原爆投下など他国の教科書が取り上げている戦時中の主
要な出来事に言及していない。代わりに、日本の植民地統治に対する朝鮮人の抵抗運動や文学における
文化的発展にもっぱら焦点を当てている。言い換えれば、解放に向けた民族闘争の継続が韓国の教科書の物語の筋である。
スタンフォード大学アジア太平洋研究センター分断された記憶と和解研究
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