09/06/20 07:47:39
(>>1の続き)
北朝鮮が対決姿勢を強める中で、朝日新聞の16日付朝刊1面トップ記事には目を見張った。
北の金正日総書記の後継者とされる三男、金正雲氏が10日前後に総書記の特使として訪中し、
胡錦濤国家主席と会談したというのだ。
その日の中国外務省定例会見で秦剛報道官は「その件は承知していない」と間接的に否定した。
中国共産党機関紙「人民日報」傘下の「環球時報」英文ネット版は、北京の北朝鮮大使館が
「報道は事実無根」と述べたと伝えた。
これに対抗するように朝日は18日付朝刊で、1面と国際面に続報を掲載、胡主席との会談には
金正日氏長男の正男氏も同席したことや、正雲氏が訪問したとされる広東省や大連市での行動を
詳しく報道した。
秦剛報道官が同日の会見で、朝日報道を明確に否定し、「007の小説のようだ」と皮肉ったのは
朝日を除く各紙が報道した通りだ。中国側はこの種の記事については事前に関係部門に
確認作業をするのが常で、報道官の言明は政府を代表する重さがある。
要は事実関係の有無にあり、いずれ白黒ははっきりする。一連の記事は「両国を往来する
金総書記に近い筋」などが情報源とされる。朝日新聞が中国側の否定を無視、自信を示している
のは、情報源を信用してのことだろうが、このような極秘情報に落とし穴は付きものだ。
19日付の「環球時報」は「007式物語が朝鮮を取り囲む」との見出しで、日韓の報道を批判した。
報道を「007」と侮辱されて黙っている手はない。朝日新聞は、世界中に流れた虚報の汚名を
そそぐ責任があると思うが。