09/06/19 08:24:43
最近の韓国メデイアは、「日本では、『在日同胞を差別する手段』と考えられている『外
国人登録証制度』を廃止するに当たって、『その代わり、特別在留資格者(殆どが在日
韓国人、台湾人)に特別永住者証明書を発給し、常時携行を義務つける』という方向で、
これまで話が進んでいた。しかし、この度、 自民党、民主党、公明党の三党は、『常
時携行義務を撤回する』方向で暫定合意した」というニュースを、一斉に伝えています。
一方、日本の新聞や雑誌を読んでいると、民主党や公明党には、「在日韓国人に参政
権も与えろ」と言う論議もあるようです。私には、「在留証明書の常時携行は差別だ」と
か、「参政権を在日韓国人に与えなければ差別解消が出来ない」と言う理屈が全く理
解出来ません。
在日韓国人社会や韓国政府は、これまで長い間、「在日同胞を、権利と義務の両面で、
日本人と対等に待遇せよ」と主張し続けてきました。しかし、この論議は、在日韓国人の
帰化を制限していた時代ならともかく、帰化が自由になった今日では通じない論議だと
思います。「自由意志で、『日本人』ではなく『在日』の身分を選択しながら、日本人と対
等の待遇を要求するのは身勝手過ぎる」と思うのは行き過ぎでしょうか?
所謂「在日」に属する人は、その歴史的経緯から、「特別永住者」として、日本国の治安・
利益にかかわる重大な事件を起こさない限り、居住権が保障されています。しかも、強
制退去の対象となる7年以上の懲役又は禁固刑に処せられても、法務大臣が強制退去
の対象として認定した例は皆無だとの事で、,退去を定めた法律が死文化だと言う批判
がある位です。これでは、「在日」と呼ばれる人々は、差別されているどころか、特権階
級であるとさえ思えますが、如何でしょうか?
移民先進国のアメリカでも、永住証明(俗称グリーン・カード)の常時携行を義務つけ、犯
罪を犯すと強制退去させられますが、永住韓国人や韓国政府が差別だと抗議した話は
聞いた事がありません。韓国民が米国では甘受しながら、日本では差別だと主張する
根拠を知りたいところです。
米国の永い移民史は、差別の歴史でもあり、黒人奴隷は言うに及ばず、日系人も酷い
差別の対象にされました。真珠湾事件勃発と共に、日系アメリカ人を敵性国民と断じた
米国政府は、西海岸に住む日系人の財産を没収し、強制収容所に送り込んだ史実は、
米国史に大きな汚点を残しました。(一方、日本が犯した韓国人への数々の蛮行は、日
本の歴史の汚点であり恥部だと私は思っていますが…。)
日頃従順な日系人の中で,強制収容に敢然と抵抗を続けたフレッド・コレマツ氏(日本
名:是松豊三郎)の存在は、米国の人権関係者で知らない人はおりません。彼は、闘争
の場として、感情に流され易い「政治」の舞台ではなく、正論の通り易い「法廷」を選びま
した。 半世紀近く続いたコレマツ氏の闘争を支援したのは、日本国民や日本政府では
なく、ユダヤ人や黒人などの人権団体と一般米国人でした。(在日韓国人を強力に支援
している韓国政府や、ユダヤ系米国人の権利保護に躍起となるイスラエル政府とは対
照的な「日本政府の日和見」は、私にとっては苦々しいものでした。)
1944年に米国最高裁で6:3の多数決で却下された後も、コレマツ氏は闘争を諦めず、
米国連邦地裁のパテル判事が遂に逆転判決を言い渡したのは、闘争を始めてから実
に40年以上も経った1984年の事でした。(この判決を聞いたコレマツ氏は、「この事件
で、誰かを許さなければならないとすれば、私が米国政府の不当行為を許したい」と述
べ、全米を感動させたという後日談があります。)
>>2に続く
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