09/06/17 21:32:07
日韓連携「テレシネマ」7本制作
アジア放送作家会議で披露
第4回アジア放送作家カンファレンスで、テレシネマについて語る中園ミホ、左は大石静(5日、ソウルで)
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日本の人気脚本家7人がオリジナルを書き、韓国の監督と俳優によって撮影された「テレシネマ」。
韓国のソウルで開かれた第4回「アジア放送作家カンファレンス」で、7本がその成果として
披露された。日韓中による共同制作の構想も浮上している。(編集委員 鈴木嘉一)
日本と韓国、中国、台湾は2006年、韓国・釜山で開かれた第1回から参加している。
3~5日に開かれた今回は、フィリピンやタイ、ベトナム、シンガポールの脚本家や制作者も集まり、
計120人を超えた。
この会議を主催する国際文化産業交流財団(韓国)のシン・ヒョンテク理事長から、
「日本の脚本家が韓国ドラマの脚本を書くのはどうか」と提案されたのが、テレシネマの発端。
昨年、長崎県で開かれた第3回会議で制作発表にこぎ着けた。
韓国を舞台にした2時間の作品を書いたのは大石静、北川悦吏子、岡田恵和、井上由美子ら
向田邦子賞受賞者のほか、「ハケンの品格」の中園ミホ、「結婚できない男」の尾崎将也、
「ごくせん」の横田理恵だ。監督では、「私の名前はキム・サムスン」のキム・ユンチョル、
「天国の階段」のイ・ジャンスらが参加した。
7本とも撮影は終わり、うち3本が完成した。会議では、そのダイジェスト版が上映された。
「顔と心と愛の関係」を書いた大石は、「人は顔にほれるのか、心にほれるのか。
笑いをまぶし、この根源的なテーマに取り組んだ。監督との打ち合わせには時間がかかったけれど、
人の心を表現するドラマに国境はないと思った」とスピーチした。
テレシネマを提案した国際文化産業交流財団のシン・ヒョンテク理事長
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この会議に1回目から参加してきた中園は「夢を失った人々に、夢の素晴らしさを感じてほしい」と、
ロードムービー風の「石ころの夢」を執筆した。
「ラブストーリーの名手」と評される北川の作品「天国への郵便配達人」は、韓国の音楽グループ
「東方神起」のジェジュンが主演した。このイ・ヒョンミン監督は「韓国ドラマは波乱万丈で、
話の展開も速い。日本の作品は描写が細かく、テンポはゆったりしている。
今回の脚本は詩的なせりふが多く、ニュアンスをどう表現するかで苦労した」と語る。
7本はこの夏、韓国の映画館で公開された後、韓国の民放SBSとテレビ朝日で放送される予定。
市川森一・日本放送作家協会理事長は「日本人の脚本は絹織物のように繊細で、一日の長がある。
韓国の俳優はアジアでよく知られている。双方の“いいとこ取り”によって新しいドラマができた」と
位置づける。
韓国最大の制作会社の代表取締役も兼ねるシン理事長と市川理事長らは、次の企画に向けて
動き出した。「不老不死の薬を探せ」という秦の始皇帝の命を受け、朝鮮半島から日本に渡った
と伝えられる徐福の連続ドラマだ。原作は作家荒俣宏が手がけ、日韓中の共同制作をめざしている。
シン、市川両理事長は「アジアには、多様な歴史や文化がある。日韓中が結束してアジアに
マーケットを広げ、やがてはアジア発のドラマを世界に発信したい」という思いを共有する。
この国際会議は放送作家同士の交流にとどまらず、具体的な成果を生みつつある。
(2009年6月17日 読売新聞)
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※依頼ありました(依頼スレ115、>>268)
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