【国内】北朝鮮が「分かりづらい」のは、マスメディアにも原因あり 鄭雅英 立命館大学准教授 サーチナ[06/16]at NEWS4PLUS
【国内】北朝鮮が「分かりづらい」のは、マスメディアにも原因あり 鄭雅英 立命館大学准教授 サーチナ[06/16] - 暇つぶし2ch2:東京ロマンチカφ ★
09/06/17 06:15:55
 冷戦終結当時、朝鮮半島周辺大国間には「クロス承認」の暗黙了解があったはずで、中国と旧ソ連は
1990年代初頭に相次いで韓国と国交を結びました。お次はアメリカと日本の北朝鮮承認が続くはずで、
1990年金丸信を代表に自民社会両党の代表団が訪朝して国交正常化交渉の開始に合意しますが継続
しませんでした。仕切りなおしで2002年の小泉訪朝となり、拉致事件の凄惨な事実が明らかにされたとはいえ、
金正日がそれを謝罪するという未曾有の発言もあり、小泉帰国直後の複数メディアのアンケート調査では、
日本国民の7割前後が日朝交渉の継続を支持していました。しかし直後に吹き荒れる目を見張るような
マスコミの「反北朝鮮ラッシュ」で、この動きもあっという間に潰えます。

 アメリカのクリントン大統領でさえ、任期切れ間際の2000年末オルブライト国務長官をピョンヤンに送り
クリントン大統領自身の訪朝による対北朝鮮問題の包括的妥結を模索します。年末までもつれた大統領
選挙開票でジョージ・ブッシュ氏がクリントン氏の後任にならなければ、歴史的米朝妥結の実現で、その後の
核実験もテポドン発射も起こらなかった可能性は高いでしょう。だが実際には北朝鮮は周辺国による敵対
環境の中に放置され続けたのです。

 この間、韓国大統領の金大中(キム・デジュン)と盧武鉉(ノ・ムヒョン)は相次いで38度線を越えで金正日と
握手をし、平和共存を語りました。肝心のケンカの主役同士は手を握ったというのに、一方の外野がそれを
認めないというこっけいな事態が今日まで続いているわけですが、核攻め兵糧攻めにいよいよ追い詰められた
北朝鮮にすれば「なぜだ!」と叫びたくなる不条理劇に映ったことでしょう。自己の存在を相手に認識させ生き
残りを賭けた交渉を有利に勝ち抜くべく軍事オプションをさらに強化する、クラウゼヴィッツを持ち出すまでもなく
余りにも分り易い北朝鮮の戦略です。周辺国家の取れる対応策が「軍事」ではなく「対話」と「信頼醸成」
しかない、ということと同様に。(執筆者:鄭雅英 立命館大学准教授)

(終)


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