09/06/11 15:56:16
日本海で違法操業した漁船が日本の排他的経済水域(EEZ)に放置していった漁具の回収に、
各地の漁協が苦慮している。香美町香住区の香住漁港には10日、放置漁具の回収に出動した
但馬漁協の漁船5隻が帰港した。どの船にも回収した漁具が山積みで、漁師たちは「何度回収
してもまた放置される。取り締まりを徹底してほしい」と怒りをあらわにしていた。
日本では資源保護のため6~8月の底引き網漁を休漁しているが、韓国籍とみられる漁船がこの
期間にも日本のEEZで違法に操業し、漁具を放置するケースが後を絶たない。このため水産庁から
委託を受けた全国底曳網漁業連合会が主体になり、各地の漁協が放置漁具を回収している。
但馬漁協ではこれまで年1回、底引き網漁の解禁前の8月ごろに回収作業をしていたが、「とても
追いつかない」と今年から2回に増やした。
回収作業をする漁船は4日朝に香住漁港を出港。山口県沖のEEZ付近で作業していた。
帰港した5隻の漁船にはバイガイ用の仕掛けかご、刺し網、ロープなどが山盛り。クレーンも使って
次々にトラックに積み込んだ。
回収にあたった共進丸の福本吉彦船長(48)は「網だけでも3トンぐらいは回収した。今回は近年に
なくゴミの量が多い。松葉ガニの漁場で回収したが、これほど違法漁具が海底に放置されたら松葉ガニ
が逃げてしまう。徹底的な取り締まりが必要だ」と憤る。
同漁協の吉岡修一組合長も「この状況では海底の掃除を続けざるを得ないが、いつまで続くのか。
残念でならない」と嘆いていた。
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