09/06/03 12:41:22
中国では性的暴行を受けそうになり、地方官僚を殺害した女性がインターネット上で
話題となっている。
湖北省巴東県のホテルで5月10日、女性従業員のトウ玉嬌さん(21)は客として訪れ
た公務員3人に札束を見せられ、「特別サービス」を求められたが拒否した。このうち
2人がトウさんに対し性的暴行に及ぼうとしたところ、彼女は足マッサージで使う小型
ナイフを抵抗し、1人を刺殺、1人を負傷させた。トウさんは直後に警察に自首した。
警察は当初、過剰防衛だとして、トウさんを殺人罪で処罰しようとしたが、最終的には
書類送検にとどめた。
インターネットで事件が外部に急速に伝わり、トウさんを逮捕した警察の捜査実態と
性的暴行を企てた公務員に対する批判が全国的に盛り上がり、有名人権弁護士が無
報酬でトウさんを弁護する姿勢を見せたことなどから、捜査当局は方針を転換した。
中国の検索エンジン「百度」で調べると、先月18日に事件が報道されて以降、関連ニ
ュースや写真が700件以上に上るほど爆発的な関心を呼んでいる。トウさんを一部の
誤った官僚の不当な要求に正当防衛で対抗した「女性の英雄」としてたたえ、堕落した
公務員を非難する書き込みが多い。
トウさんはインターネット上で全国的な関心を集める中、警察署から釈放され、精神
病院に一時入院し、最近自宅に帰った。一方、トウさんの反撃で負傷した公務員は共
産党内でのポストを失い、現場に居合わせた別の公務員は職務解除後に逮捕された。
天安門事件当時の学生指導者、童屹さんは2日、香港で開かれた発表会で、「トウさ
んの事件はインターネットを通じた民主化が急速に進行していることを示す象徴的な事
件だ。中国当局はインターネット時代を迎え、隠したい恥部も隠すことはできないという
当たり前の真理を悟るべきだ」と語った。
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