09/06/03 12:28:19 gEn99yDl
【日韓】「博多式焼き鳥」が釜山で人気…『「恩返し」の日が来るのを楽しみにしている』(西日本新聞)06/08/21
「博多式焼き鳥」人気 福岡で修業金さん開店 「将来は全国展開を」 店内に祇園山笠手拭い
九州の人気焼酎ずらり キャベツには酢のタレ
韓国第二の都市、釜山市に今春開店した博多式の焼き鳥屋が人気を集めている。
日本から塩やしょうゆを取り寄せ、炭火で一本一本丁寧に焼く本場の味に、週末は行列ができるほどの盛況だ。
十一月には市内に二号店をオープン。将来は全国進出を目指しており、福岡で二年間修業した金賢洙
(キムヒョンス)店長(29)は「焼酎を飲みながら焼き鳥を食べる福岡の食文化を韓国に定着させたい」と
張り切っている。
釜山第一の繁華街、西面(ソミョン)の一角。「火の将軍」と書かれた店に足を踏み入れると、
博多祇園山笠の手ぬぐいに、日本語で焼き鳥のメニューを書いた木の表札、畳の座席が見えた。
壁や冷蔵庫には「神の河」「黒霧島」といった焼酎の瓶が並び、まるで九州にいるような錯覚に襲われる。
金さんの焼き鳥との出合いは偶然だった。当初はホテルに就職するために日本語を習得しようと、
二〇〇二年に福岡市に留学。友人たちと下宿の近くにあった焼き鳥屋に通ううちに、
「一週間食べなければ無性に食べたくなる」ほど、焼き鳥にはまった。
「日本にはこんなおいしい料理があるのか。韓国でも受けるのでは」。 現在は「火の将軍」の社長を務める
貿易会社社長と知り合って意気投合。
市内十数軒の焼き鳥屋を食べ歩き、 味と店内の雰囲気が最も気に入った博多区の老舗の焼き鳥専門店
「信秀」に弟子入りを志願した。修業後は別の居酒屋で働き、もつ鍋や焼きうどんなどのサイドメニューも習得。
今年一月に帰国し、四月に店を開いた。
店では、信秀で教わった味をそのまま受け継いでいる。塩はしょっぱいが甘みがある沖縄産。
しょうゆは甘みが強い長崎市の老舗メーカーから仕入れる。
信秀が発祥といわれるキャベツに酢ダレかけて出す「博多式」も忠実に再現。
「焼き鳥には日本の焼酎が合う」との考えから、韓国では珍しい日本の本格焼酎も、芋、麦、米と各種そろえた。
日本食を懐かしむ釜山在住の日本人も多く、東京からの観光客に「この味なら東京で店を出しても大丈夫」と、
太鼓判を押されたことが自慢だ。
「いつかお世話になった信秀の従業員の方にも食べていただきたい」。金さんは、「恩返し」の日が来るのを楽しみ
にしている。
スレリンク(news4plus板)