09/06/03 03:44:10
2009年6月2日、中国社会科学院マルクス主義研究院長で経済学者の程恩富（チョン・エンフー）氏は
今年3月、中国の人口問題について、「一人っ子政策をさらに厳しく進めなければならない」と主張。
この主張に異を唱える、ある中国人の意見がBBC中国語サイトに掲載された。
人口政策として「一人っ子政策」は当初より議論の的とされてきた。それぞれがそれぞれの立場から
議論を行い、多数の意見が現れた。例えば経済学者は「人口が減少すれば一人当たりのパイは増える」
との見解を持っていた。また、社会学や人権の専門家は「倫理的に問題がある」と主張していた。
それでは実態はどうなのか。「一人っ子政策」が遵守された家庭では子どもの年齢を問わず、「孤独」と
「教育」の問題が存在する。このため、両親は必要以上に愛情を注ぎ、わがままな子どもが育つ。また、
程氏の理論によると、2100年に人口制御は成功するとされているが、「兄弟姉妹」「叔父叔母」などの
観念は過去のものとなる。子どもたちの周りには父母と祖父母しか存在しなくなるのだ。
「一人っ子政策」は経済的な観点からのみ追求されるべきではないとする意見も出ている。子どもに
対する愛情はお金に換えることはできず、また、違反者を「罰金」で解決しようという仕組みにも問題が
ある。このため、農村や富裕層の間でもなお複数の子が生まれている。国籍を変えたり、愛人にも
生ませるなどという事態が発生しているのも事実で、経済的にも倫理的にも「一人っ子政策」を長続き
させるべきではないとする意見も出てきている。
URLﾘﾝｸ(www.recordchina.co.jp)