09/05/31 13:40:30
かつて中小企業に勤務していたが、1997年のアジア通貨危機のときにリストラされたイ・ファソンさん(42)
は美容技術を身に付けた。いすを四つ並べた小さな美容室を経営しているイさんは10年間、1週間に
三日ごとに福祉施設を回り、高齢者の髪を無料でカットしている。イさんは「働く合間の時間を有意義に
使いたくて始めた」と話す。
イさんは最近、近くの美容室の店主6人と一緒に『才能分かち合い公募展』に参加することにした。
韓国ボランティア協議会が今年初めて主催するイベントだ。同協議会は4月1日から今月12日まで、
ボランティア希望者から「こんな方法で隣人を助けたい」という提案書をインターネットで受け付けた。その
後審査を経て、今月25日にその中から10チームを選び、提案書の内容を実践するための活動費を
1チームにつき300万ウォン(約23万円)ずつ支援する方針だ。さらに成果が特に優秀な2チームを選び、
今年10月に50-100万ウォン(約3万8000円-7万6000円)の賞金を与えるという。
イさんは「わたしが選ばれたら、カラーリング剤を買って、高齢者やホームレスの人たちの髪を染めてあげた
い。髪が黒ければ、その人たちが仕事を探すのに役立つかと思って」と話した。
韓国ボランティア協議会に提案書を提出したチームは全部で109チーム。高齢者にダンスを教えて
「熟年離婚」を防ぐというダンス講師から、「ずば抜けた技術はないが、丈夫な手足が自慢」として全国を
縦断しながら高齢者福祉施設を訪問、ボランティアをするという大学生たちまで多様だ。
蔚山地域の主婦10人は、「韓国に移住した女性たちにとって『実家の母』のような存在になりたい」と
いう提案書を出した。クァク・ジェスクさん(65)は、「蔚山YWCA(キリスト教女子青年会)でベトナム女性
にハングルと料理を教えた経験がある。自分の嫁だと思ってハングルを教え、キムチも一緒に漬けたい」と
話した。
大学生の応募者も多かった。ソウル大学獣医学科の学生からなるボランティア・サークル「パラス」の
会員たちは、捨てられた動物の保護施設を回り、3000匹に対し不妊手術をするという提案書を出した。
チョン・イチョルさん(26)ら全南大学の学生12人は、大韓赤十字社で性教育の講師課程を終えた後、
光州市内の青少年に性教育をするという提案書を出した。
外国でボランティアをするという人もいる。教師のパク・エスダさん(28)ら6人は、7泊8日の日程でアフリカ
・ケニアの小学校を訪れ、現地教師の研修をするという提案書を出した。予想費用は全部で3000万
ウォン(約230万円)。支援金の10倍に当たる金額だ。パクさんたちは、「残りの2700万ウォン(約207万円)
は自費で補う予定。みんな貯金を解約するなどして、それでも足りない分は『いいことをしようというのに
知らないふりするのか』と知人らを『脅迫』するつもりだ」と話した。
韓国ボランティア協議会のソン・ウンジン課長(34)は、「100チームを超える応募があるとは予想して
いなかった。ボランティア精神を持った人がこれほど多いだけに、今後こうしたイベントをさらに拡大していく
計画だ」と述べた。
URLリンク(www.chosunonline.com)
【韓国】「お年寄りに美容のボランティア」(写真)[05/29]
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