09/05/29 21:40:18
【ソウル=牧野愛博】北朝鮮外務省は29日、核実験を受けた新決議採択を目指す国連安全
保障理事会の動きに対して「安保理が作った国連軍司令部が(朝鮮戦争)休戦協定締結の
一方(の当事者)であり、安保理の敵対行為は、協定破棄になる」などと批判する報道官
談話を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。
談話は、25日の核実験について、国連安保理が4月のミサイル発射後に議長声明を採択
したことなどに対する「自衛的措置の一環」と主張。声明の撤回を改めて求めた。安保理
常任理事国5カ国を「世界で一番多く核を持つ」「偽善者」と決めつけ、中ロ両国も間接的
に批判した。
また、韓国軍関係者によれば、北朝鮮は29日午後6時ごろ、東北部の咸鏡北道舞水端里
(ハムギョンプクトムスダンリ)付近から短距離ミサイル1発を発射した。
一方、韓国国防省は29日、朝鮮半島西側の黄海上に引かれた軍事境界線といわれる北方
限界線(NLL)付近で操業していた約280隻の中国漁船のうち160隻が28日のうち
に姿を消したことを明らかにした。同省報道官は「北による挑発の可能性を予告する兆しか
もしれないと判断、北の動向を鋭意注視している」と語った。
また、韓国外交通商省は29日、柳明桓(ユミョンファン)外交通商相が訪米し、6月5日
にクリントン米国務長官と会談すると発表した。6者協議の韓国首席代表を務める魏聖洛
(ウィソンラク)朝鮮半島平和交渉本部長も同行し、核実験への対応策などを協議する。
朝日新聞社 2009/05/29 21:22
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