09/05/28 20:44:55 BE:2745779099-BRZ(10013)
IBF resolution on the Hebei Two
Hebei Two問題についての国際団体交渉協議会決議
2009年5月27日
2009年5月20日にロンドンに於いて開催された国際団体交渉協議会(IBF)会合の開催期間中、国際運輸労連(ITF)及び
国際海事使用者委員会(IMEC)の代表者は、石油タンカー『Hebei Spirit』の二人の船員、Jasprit Chawla船長とSyam
Chetan一等航海士の事件に対し大韓民国大法院が下した判決について詳細な評価を行った。彼らは判決の意味とその
影響について議論し、以下に掲げる結論に至った。
二人の役員に対する懲役刑判決を覆した大韓民国大法院の判決に感謝し、司法の賢明な判断に対し満足の意を表明する。
しかしながら、衝突についての刑事告発が未だに支持されている事に落胆している。
Hebei Spiritに対する衝突は、タグボートとクレーンバージによって強要された事を思い起こすべきである。満載状態で
あった本船は事故当時、地元港湾管理当局によって指定された位置に安全を確保した上で錨泊していた。
さらに、バージとクレーンに衝突された後、船員達が模範的態度で石油流出を局限すべく、破壊されていない油槽への
貨物原油移送を試み、反対側へと船体を傾斜させ、衝突マットを巻き上げる等、彼らに可能な全ての措置を行っていた事を
思い起こすべきである。
Hebei Spiritの船員達がとったこれらの措置は模範的であり、海事関係者や石油タンカー業界の者であれば誰であれ賞賛
すべき行動として好意的評価を受けている事に注目すべきである。
韓国の司法も一審に於いては上記の事実を認め、彼らに対する全ての告訴を退けている。
国際的ガイドラインに従わずに作成された韓国海事審判院の調査報告書に基づいて、上告審がこの判決を覆した事を遺
憾に思うべきである。
さらに、彼らは投獄こそ免れたものの、衝突についての刑事告発は未だ除かれておらず、韓国に拘留され続けている事を
遺憾に思うべきであろう。
尊敬すべき韓国司法が快く事件を審理し、罪の無い船員達を解放し帰国許可を出すよう訴えかけていくべきである。船員達
の即時解放を実現するために団結を示す事を、関係者全てに要求する。
以上。
URLリンク(www.itfglobal.org)