09/05/27 16:33:04
「私もう、あなたを外国人だなんて思えないわ」というのは韓国留学中の妹が先日、韓国の友人に言われた言葉である。
妹の留学歴はもう8年ほどで、大方の言葉は話せる(と姉は信じている)。GWにも韓国に遊びに行ったが、一家の期待
を一身に背負い通訳兼ガイドとして走り回されていた。そんな妹だから、友人はきっと喜ぶと思い言ってくれたのだ。しか
し、妹は思わず「えー外国人だと思っててー」と返してしまったという。
うん、なんだかわかる気がする。いや、韓国人だと言われるのが嫌なわけではない。ずっと韓国人だと思って生きてきた。
しかし、私も数年韓国に住んでみて、そこに生まれ育った人との違いは、正直思ったよりあると感じた。だから先の言葉
には違和感を覚える。
そういえば留学中のある日、当時よく面倒をみてくれていた韓国人の先輩に「僕は君が在日だからよくしてあげたいと思っ
ている」と言われたことがある。真意はわからない。でも素直に嬉しかった。韓国人でも日本人でもなく、はっきり在日と
言われたことが。
小さい頃は、なぜ日本に生まれたのに日本人でないのかと悩み、大きくなってからは言葉を覚え胸を張って、韓国人とい
えるようになりたいと思った。だけど、いつの間にか私の中には在日人という芯が確立されていたのだ。留学していなけれ
ば気がつくのにもう少し時間がかかったかもしれないが、いつかきっと出会っていた。在日人‐、当時ようやく落ち着くとこ
ろを見つけたような気がした。
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