09/05/22 14:38:31
*生死を分けた10秒間
URLリンク(jp.epochtimes.com)
橋面に押し潰された車両(大紀元資料)
汪さんもこの事故に遭遇した一人で、当時の光景を思い出すと未だに恐ろしいと感じるそうだ。
「もし、あと2秒遅かったら、きっと下敷きになっていただろう」
当日午後、汪さんはバスを運転し、会社の取締役を工場内の視察業務のために送って行く
ところだった。車には合わせて5人が乗っており、紅旗路高架橋に差し掛かった時に大渋滞に
巻き込まれ高架橋の下で動けなくなっていた。
「あの時、車はカタツムリのように数分で少しずつ動いていた。本当に焦りました」
汪さんの話では、当時彼が前方を見ると前の車は先頭が見えないほど渋滞していた。後ろに
目をやると、車がひと繋がりになっており、クラクションが鳴り続けていたので更に苛立ち
や不安を感じていたという。
突然、汪さんは頭上の高架橋が前方から崩れ落ちてくるのを目にした。
「まるで映画のワンシーンのようでした。私はぼうっとしてしまいましたが、すぐに我に帰り、
“前から橋が倒れてくる、早く逃げろ!”と叫び、車のドアを開けて逃げだしました。車を
飛び出した直後、“どかん”という大きな音がしたので振り返ってみると辺りは埃で何も
見えなくなっていました」
埃が収まるのを待ち、辺りを見てみると高架はちょうど汪さんの乗っていた車の上に倒れ
前の小形車には大きな石板の塊が。後ろの車は幸いにも難を逃れていた。
車が無事でも車に乗っていた人はそれほど幸運ではなかったケースもある。42歳の会社取締役
である馬長林さんは落ちてきた石で頭に怪我を負い、妹の馬平さんも足に怪我をし廃墟の中
に倒れていた。
当時の有様を思い出そうとすると、ただ大きな音と一面を覆った埃の記憶しかないそうだ。
「橋が倒れる前10秒前後の時間、もし数秒遅かったら中に埋もれていたでしょう」
*死亡者数は政府発表データをはるかに上回る
政府メディアは18日午後6時半までに株洲市紅旗路高架橋倒壊事故による死者は9人、負傷者
16人で車両24台が被害を受けたと伝えている。しかし、この数は中国大陸ネットユーザーの
伝えた数字とはかなり差があるようだ。
ある事故現場を目撃した人物は、「私は当時この現場におり、主人と橋の向かい側に渡る準備
をしていましたが橋の下は人も車も多かったので渡りませんでした。当時、橋を渡っていた
人やバイクは多かったので死んだ人は少なくとも3、40人はいたでしょう。また皆が押し潰さ
れた車を目にしたのは第2車線で最も内側の車線には、さらに多くの車が停まっていました。
すでに生存者はいないでしょう。当時の光景はとても悲惨でした。橋が倒れるのを見ていま
したが、私はまだ何の反応もしませんでした。第2車線の車は橋面の端で潰され、その時ドラ
イバーも潰されました。渋滞していたので多くのドライバーが車の中で潰され、ある人は内臓が
飛び出てきました。この時、私はやっと泣いたのです」と伝えている。
あるネットユーザーは高架橋の近くの住民の話を引述し、下敷きになった人は80人を超え、
生還率はほとんどないと伝えた。しかし政府側は現場を封鎖し、現場から発信された情報は
選択処理されている。また株洲ネットユーザーからは現地の論壇上から多くの書き込みが
削除され、別の省市の論壇に書き込むことしか出来ないという話もある。
>>3以降に続きます