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馬英九・総統は昨年5月20日に総統に就任しており、20日で丸一年に。19日には過去一年の
感想と今後の計画を説明する記者会見を開いた。
馬総統は、台湾海峡両岸関係と外交が過去一年で最も成果のあった部分だと指摘、いずれも
多方面の考慮をした上で落ち着いて進めたもので、内容と進展のスピードは受け入れられる
ものだと述べた。馬・総統はしかし、今後の問題は多く、一歩一歩進めていくとすると共に、
「台湾優先、人民に有利」という原則の下で、台湾にとっての最大の権益を守っていくと
強調した。
主権の擁護に関する野党の批判について、馬・総統は、批判も声には謙虚に耳を傾けるが、
「主権を矮小化している」との意見には同意できないと反論。馬・総統は、「主権の具体的な
意味は何でどこで示せるのか。我々のどこが足らないのか。仮に我々が国家運営する前の8年間
に戻れと言うのならそれは出来ない。なぜなら引き継ぐ価値の無い路線だからだ。だが、
我々の歩んでいる道に改善の余地が無いとは思わない。野党はこの点で努力してほしい」と
述べた。
中国大陸との関係について馬・総統は、両岸の指導者が使う言葉が接近してきたことは双方
が過去のイデオロギーから脱却したことを意味し、少なくとも互いを否定しなくなったと
評価、国民に対しては、中国大陸側が台湾に有利な政策を打ち出した際に「背後に謀略がある」
などと考えないようにと呼びかけた。
馬・総統はそして、「台湾は現段階で中国大陸と統一できず、また独立宣言も出来ない」と
いう環境と条件の下、政府は前に進んでいくので、野党の実務的かつ理性的な監督を歓迎する
と述べた。
RTI/中央放送局（台湾） 2009/05/19
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