09/05/17 09:02:41
「不法滞在者で働くのが辛い」あるバングラデッシュ少年の死
昨年12月25日のクリスマスの日の夕方、ソウル国鉄の新道林(シンドリム)駅と永登浦(ヨンドゥンポ)駅との
区間で、16歳の一人のバングラデッシュ人少年が、走る電車に身を投げた。少年の名前はミジャン・モハメッド。
彼は両足首と手の指の一部が切断された。鉄道公安事務処・ソウル分署は、
「ミジャンは『不法滞在者の身分で働くのがあまりにも辛く、自殺を試みた』と語った」と伝えた。
ミジャンは、ソウル分署の手助けを受けてソウルのK病院に入院した。
3ヵ月後の3月28日未明、ミジャンは病院のトイレで首をつって、死亡した状態で見つかった。
ミジャンは07年秋、韓国を行き来しながら事業を行っていた兄(マロン、41)について、韓国に来た。
少年はソウル東大門(トンデムン)のある工場で、本を製本する仕事をし
、昨年冬、兄が本国に帰国してからは一人に取り残されるようになった。
周辺では、幼い年で他国で不法滞在者として一人取り残されたことに耐えかねず、
自ら命を絶ったものと見ている。1600万ウォンあまりに上る治療費も、相当な負担となっただろう
という話もあった。病院側は当時、治療が終わり、ミジャンに退院を要求したが、治療費の問題が解決されず、
そのまま残っていた。連帯保証人はいたが、何の役にも立たなかった。
ミジャンが自殺した後、ソウル外国人センターは募金や韓国移住民健康協会の協力を得て、
600万ウォンあまりの治療費を支払った。残りは病院側が負担した。ミジャンが死んだが、
故郷からはだれも来なかった。センター側は、「バングラデッシュの兄に彼の死亡について伝えたが、
『行っても変ることは何もないので、遺体だけ送ってほしい』と話した」と伝えた。
●病気にかかっても病院にいけない子供たち
国連児童権利協約は、「全ての児童(18歳未満)は、身体的、精神的、社会的な発達に見合う
生活水準を享受する権利を有する」と規定している。わが国は1991年、この協約に加盟した。
しかし、国内に不法滞在の外国人労働者の子供らには事実上、宣言的な文言に過ぎないのが現状である。
不法滞在の事実がばれることを恐れた、なかなか病院にいかない上、健康保険に加入しておらず、
治療費の負担が大きいためだ。
昨年、韓国で生まれたAちゃんは、数ヵ月前から風邪の症状を見せているが、病院に行くことができず、
結局、肺炎へと悪化した。治療費も馬鹿にならない上、不法滞在労働者であるペルー出身の両親が、
身分がばれるのを嫌ったためである。
出入国外国人政策本部によると、3月現在、韓国に止まっている16歳未満の不法滞在児童は1万7000人余り。
しかし、国レベルで彼らに医療の恩恵を与えるところはない。民間団体の韓国移住民健康協会が、
外国人医療共済指定病院事業を行っているが、病院数が足りない上、居住地とも遠く離れており、
不法滞在外国人労働者らは、周辺の一般病院を利用している。
(>>2以降に続く)
東亜日報 MAY 16, 2009 10:39
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※依頼ありました(依頼スレ113、>>733)