09/05/08 07:46:50
★世界の子育て:カナダ~日本に住みたい、カナダに住みたい 中込恵子さん
不法滞在で17年間日本に住んでいたフィリピン人、カルデロンさん一家が、在留許可を認め
られず、両親は今年の4月に帰国。中学校に通う13歳の長女のり子さんのみ在留が認めら
れたニュースは、まだ皆さんの記憶に新しいと思う。
私も外国に住んでいるし、うちにも13歳の子どもがいるので、親と離れて住む、のり子さんの
ことを思うと、何とも言えない気持ちになる。
両親は日本の出入国管理法に違反したのだから同情はできないという意見もあるだろうが、
「帰れ」と彼女の通う中学校の前でデモまで行う必要があったのだろうか。
日本で生まれたことまで否定されてしまうのか……。
埼玉県弁護士会が会長声明を出し、「親子を引き離している」と指摘し、「家族にも在留特別
許可を出してほしい」と訴えたことは救われた思いだ。
それぞれの国の事情があり、カナダは広いし人口が少ないから、と言ってしまえばそれまで
だが、今回のことはカナダだったらきっと別の形で終結したに違いない。
バンクーバーで30年間弁護士事務所を開いているネーザン・ガナパシさんにうかがうと、まず、
のり子さんがカナダで生まれていたらカナダ人だし、両親に対しても、こちらの移民法にある
”humanitarian and compassionate grounds”人道主義と思いやりのために、カナダ
に住むことが可能だったという。
私はカナダに来て、日本に生まれたことが大変恵まれたことなのだと痛感している。世界の
どこかに住みたいと思えば何らかの形でかなうからだ。私自身も日本での学歴、職歴を提出
したら半年間でカナダの永住権が取れた。
が、ここにはそれこそ、偽造パスポートで入国して来た人もたくさんいるし、戦争から命からがら
逃れて来た人たちもいる。政治的、経済的な理由の難民もいる。
カルデロンさんのフィリピンでの生活がどのようだったかはわからないが、国民の80%もしくは
それ以上が貧困の中で生活しているのだから、豊かな国へ……と夢を描くのは当然のことだ。
(>>2以降につづく)
ソース:毎日新聞[2009年5月7日]
URLリンク(mainichi.jp)
関連スレ:【カナダ】不法滞在で韓人母娘の追放決定[04/25]
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