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記事入力 : 2009/05/07 10:41:15
プリチャード氏「6カ国協議は終わった」(上)
「北朝鮮は、ブッシュ前政権とは異なった政策を展開するオバマ政権の考えを正確に把握することに
失敗しました。金正日(キム・ジョンイル)総書記は、オバマ政権の動向を誤って分析した北朝鮮の
対米専門家をただちに解雇すべきです」
米国のジャック・プリチャード元韓半島(朝鮮半島)和平担当特使は5日、本紙とのインタビューに応じた。
プリチャード氏はミサイル発射後も対話を拒否している北朝鮮について、「チャンスを逃している」と非難し、
「6カ国協議はすでに終わった」と述べた。また今後北朝鮮が対話に臨んだ場合、1990年代に行われた4カ国に
よる協議と同様、新しい形での多国間協議が行われると予想した。インタビューは5日、プリチャード氏が所長
を務める韓米経済研究所(KEI)で1時間にわたり行われた。
-北朝鮮が「オバマ政権はブッシュ前政権と変わらない」と非難しているが。
「北朝鮮の態度には根本的な問題がある。オバマ政権は韓半島政策の方向性を定めるために時間が必要だった。
しかし北朝鮮はミサイル発射をはじめとする数々の挑発を行い、自ら誤った環境を作り上げた。
これがオバマ政権にどのような影響を及ぼすか、予測できなかったのだ」
-オバマ政権とブッシュ前政権はどのような点で異なっているのか。
「イラン、キューバ、シリアなどとの関係を見てほしい。オバマ大統領はこれらの国々に対し、今までとは
異なった形でのアプローチを試みている。より多くのことに耳を傾け、高官レベルでの対話を行うとも明言して
いる。これらの国々は前向きに受け止めているが、北朝鮮だけがこの絶好のチャンスを逃している」
-北朝鮮の行動はオバマ政権にどのような影響を及ぼしているのか。
「挑発が続いているため、オバマ政権は(北朝鮮に対して)非常に慎重になっている。
北朝鮮は“局外者”として扱われる事態を自ら招いた。今やオバマ政権は北朝鮮問題に焦点を合わせようとは
せず、深刻な姿勢で反応することもなくなった」
URLリンク(www.chosunonline.com)
プリチャード氏「6カ国協議は終わった」(中)
-北朝鮮の行動がオバマ政権の高官にも良くない印象を与えたということか。
「ここ17年間にわたり北朝鮮問題に取り組み、今回オバマ政権に合流することになった専門家たちは、
北朝鮮問題から一歩退いた。当分は北朝鮮に対してあえて否定的な政策を取ったり、あるいはインセンティブを
与えるようなこともなく、北朝鮮が自滅の道を歩むのを見守ることになるだろう。北朝鮮が誤った対応に
出たため、今後米国の政策はやや保守的な方向へと流れる可能性が高い」
-6カ国協議が再開されるのは難しいと思うか。
「6カ国協議はすでに役目を終えたと思われる。今の状況で6カ国協議が再開されるという兆候は
どこにも見られない。クリントン国務長官も、議会での聴聞会で6カ国協議について明言していない」
-北朝鮮が6カ国協議を拒絶している理由は何か。
「彼らは核問題を米国との2国間問題だと考えている。そのため日本やロシアが参加することは望んでいない。
北朝鮮を6カ国協議の場に引き戻すこともできないと思う。しかしこれとは異なった形での多国間協議の場を
設定することはできるだろう」
-どのような形での他国間協議が6カ国協議を引き継ぐのか。
「1990年代に南北と米中が参加して4カ国協議が行われた。当時の根本的な合意は、この協議の枠の中で
2国間協議や3国間協議など、あらゆる形での会談が可能だったため、非常に融通がきいたということだ。
4カ国協議は初期の形で、後になって日本とロシアも参加することができるだろう。
しかし米国、中国、北朝鮮が参加する3カ国協議はうまく機能しなかったため、これは不可能だと思う」
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