09/05/07 09:05:35 BE:949158274-BRZ(10013)
いまが経済危機って本当?(1)
今月1~5日の大型連休の間、韓国の「路上経済」は熱かった。全国の道路は行楽に出かける車で埋まった。デパートには買い物客
があふれた。通貨危機以降で最も深刻な危機を迎えているというのが信じられないほどだった。こどもの日の特需だとか、円高で日本
人観光客が集まったというだけでは説明できないおかしな現象だ。
株式市場と不動産市場から吹き出す熱気はいつの間にか過熱への懸念を生んでいる。仁川青羅(インチョン・チョンラ)地区の
アパートのモデルハウスには連休期間中に毎日1万人以上の人並みが押し寄せた。KOSPI指数は3月以降2カ月で36.9%上昇
した。外国人は2カ月間で6兆ウォン(約4600億円)を超える株式を買った。
これだけ見ても危機は終わりつつあるようだ。本当にそうだろうか。それともまた錯視現象を経験しているのだろうか。
専門家らはいまの韓国経済に吹く春風にそれなりの理由があるとみている。なんといっても金の力だ。政府と韓国銀行はこれまで
危機を脱するために資金をたくさん放出した。昨年9月以降韓国銀行の基準金利は5.25%から2%まで下がった。財政も3月まで
に計画より10%多い84兆ウォンを市中に放出した。今月からは「スーパー補正予算」から28兆ウォンが執行される。
規制緩和も一役買った。前政権で家を買うことも売ることもできなくしていた譲渡所得税既成が大幅に解除された。投機地域指定が
相次いで解除され、家を購入する際の融資も受けやすくなった。
さらに見落とせないのものがある。「通貨危機財テク学習効果」だ。通貨危機当時に韓国民は経済のV字型反騰とともに株価と
不動産価格の暴騰を経験した。最近資産市場がわき上がる兆しを見せると、「今回はタイミングを逃さず利益を得よう」と考える人が
少なくない。
URLリンク(japanese.joins.com)
いまが経済危機って本当?(2)
一部の実体指標の好転も期待感をふくらませた。鉱工業生産が前月比で3カ月連続の増加となり、景気先行指数と同行指数がともに
上昇した。為替効果もある。輸出企業が当初の懸念より善戦していることに加え、サービス指数も改善している。
しかしカーテンの裏には隠されたもうひとつの現実がある。3月現在の公式失業者数は95万2000人。求職断念者と休んでいる
人を含めた事実上の失業者は344万人に達する。企業の延滞率は昨年3月の1.16%から今年3月には2.04%に上昇した。
2月現在の個人負債は1年前より38兆6000億ウォン増え515兆5000億ウォンとなった。時限爆弾が動いているものと見る
べきだ。
それでも市場に和やかさが広まっているのは、政府が前例のないほどの資金を放出し、中小企業が倒れないよう銀行を押さえている
影響が大きい。患部にモルヒネを投与したまま厚化粧をしたとでも言おうか。そのため市場に鳴り響く警告音は尋常ではない。
建国大学の高晟洙(コ・ソンス)教授は、「過剰な流動性による錯視現象が最近の市場を支配している。市場が上昇を続けるには実体
景気があまりによくない」と指摘する。
企画財政部関係者は、「大恐慌の時も、日本の『失われた10年』の時も、景気は一気に沈まず、時に反騰しながら徐々に冷え込ん
でいった。景気はしばし横ばいとなったり、またショックがあればもう一度沈む可能性を排除することはできない」と話す。春の気配
をあまりに楽観するべきではないという話だ。
URLリンク(japanese.joins.com)§code=300