【国内】「一身にして二生を経(ふ)る」姜尚中さん「俳優に挑戦したい」~偽善的悪人など、自分のイメージと正反対の役を[05/04]at NEWS4PLUS
【国内】「一身にして二生を経(ふ)る」姜尚中さん「俳優に挑戦したい」~偽善的悪人など、自分のイメージと正反対の役を[05/04] - 暇つぶし2ch783:青識亜論 ◆GJwX8m7K0g
09/05/04 14:58:15 Kj0BBHk+
>>771 >>772
そこが彼の、というか、ポストコロニアリズムの理論のミソなんだよね。

ものすごい大雑把な把握になるけど、
植民地支配をされた、あるいは差別をされているということは、
これまでの歴史の中だと、恥ずべきことであったり、弱みだったりするんだけど、
それを逆手に取り、倫理的な強みとして、宗主国や多数派に対する優越を確立する。

こうすることで、支配-被支配の構図が崩れ、国家や民族という境界線自体も曖昧化することができる。
また、知識人としても、「弱者」として、あるいは「弱者の理解者」として発言することにより、
自分の罪に無自覚な「強者」を批判し、自らの権威にすることができる。
批判するということが、知識人にとっての権力の源だから、これは非常に大きなアドバンテージになる。

この構図は、キリスト教の審問に酷似している。
聖職者とは、人間であるという罪を強く自覚したものであり、また苦行者のような弱者であり、
そういう立場を利用して、罪に無自覚な人間を倫理的に裁き、支配してきた。

ちなみに、この種のやり方で権威を獲得した最初の知識人は、
僕が知る限り、哲学者サルトルだ。
サルトルは、フランスのアルジェリアにおける振る舞いに対して、真っ先に全面的な謝罪をした。
謝罪をしたことで、罪に無自覚だったほかの全てのフランス人、もっと言えば先進国の全ての国民に対し、
「罪を自覚した者」として、審問する権利を手に入れる。

日本の進歩的知識人が謝罪したがるのは、彼のエピゴーネンにすぎない。
別に中国や韓国に通じていて、日本を滅ぼす策動をしているのではなく、
単純に、誰よりも早く、誰よりも強く罪を認めることが、知識人の権威を保障し、権力を生み出すからだ。

こういう審問の権力は日本だけじゃなく、全世界で猛威を振るってきたけど、
今の保守反動を見ると、そういう論理が通じなくなってきたんじゃないかと思う。
特にネットで本音を吐き出すような若者の間では。
だからあわてて、姜尚中が「私は愛国者」とか言って見たり、宮台が「あえて天皇」とか言ったりして、
経営の多角化を計ってる。

まあ、もう遅いと思うけど。


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