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政府は２８日、豚インフルエンザの国内拡散を遮断するためにメキシコ旅行制限措置を下し
た。外交通商部当局者は「メキシコで豚インフルエンザによる死亡者数が急増しており、米国、
フランス、ニュージーランドなどで豚インフルエンザが拡散している」とし「メキシコ全地域に対
する旅行警報段階を旅行制限等級（フェーズ３）に変更した」と明らかにした。旅行制限は外交
部が決めた旅行警報４段階（旅行留意→旅行自制→旅行制限→旅行禁止）のうちの３段階に
あたる。外交部は「メキシコ旅行を考えている韓国民は、なるべく旅行を取り消し、または延期
し、現地に滞在中の国民は緊急な用事ではない限り、帰国してほしい」と勧告した。また「有事
時、現地同胞のためにタミフル（抗ウイルス剤）とマスクを緊急支援する予定だ」と付け加えた。
李明博大統領はこの日午後、張太平（チャン・テピョン）農林水産食品部、全在姫（チョン・ジ
ェヒ）保健福祉家族部長官ら関係長官と青瓦台で緊急会議を開き「国民が不安に思わないよ
う、予防要領を含んだすべての情報を迅速、透明に知らせ、初動段階から検疫と防疫を徹底
的に履行するよう」と指示を出した。
また権泰信（クォン・テシン）国務総理室長主宰で行われた関係機関緊急次官会議で、政府
は米国、メキシコ、カナダ産豚肉だけではなく、すべての国家から輸入される豚肉に対するイン
フルエンザ検査を実施することにした。外交部は６月、メキシコで開催予定だった中南米公館
長会議の場所の変更を検討している。
豚インフルエンザ感染拡散が懸念される中、国内航空業界と旅行業界の緊張も高まってい
る。豚インフルエンザが発生したメキシコへの旅行商品は販売中止となった状態だ。米国、カ
ナダ、ヨーロッパで豚インフルエンザ患者が発生したというニュースが報道されると、この地域
に旅行を計画した予約者たちのキャンセルも続いている。
各企業でもメキシコ出張を見合わせるよう指示を下した。三星（サムスン）電子は２７日「メキ
シコ地域への出張を見合わせると同時に、すでに現地に行っている者はなるべく外出を慎む
ように」と勧告した。メキシコ東部のタンピコ地域に自動車鋼板加工工場をもつポスコも本社職
員らにメキシコ出張を慎むよう指示した。
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