09/04/24 21:27:14
市民参加型のインターネットメディア、オーマイニュース(日本版)が24日、サイトを閉鎖する。
創刊当初は脚光を浴びたが、3年も続かなかった。【柴沼均、岡礼子】
オーマイニュース日本版は06年8月、ソフトバンクが約7億円を出資し、初代編集長に
ジャーナリストの鳥越俊太郎さんを迎えて華々しくスタートした。
00年に韓国で創設されたオーマイニュースは大統領選も動かすといわれるほどに成長。身近
なニュースを市民記者が集めて発信する試みに、鳥越さんは創刊前「既存メディアを5年で
凌駕(りょうが)することは間違いない」と期待していた。
しかし、鳥越さんが大手掲示板2ちゃんねるを批判したことから、同社のブログに批判が殺到。
「朝鮮メディアの反日活動」など記事と無縁の韓国攻撃も目立った。このため、読者が記事に
対して書き込むコメントを自由なものではなく登録制に変更、滑り出しでつまずいた。さらに、
あらかじめ登録した市民記者しかコメントできなくした。「既存メディアと同じ」との失望を招き、
「匿名で自由に」が主流のネットでは幅広い層の支持を得られなかった。
また、年金、派遣労働など市民記者の体験記事もあったが、多くは新聞やテレビが報じた
北朝鮮や靖国神社などのニュースへの意見・論評。ニュースそのものを求めた編集部と
食い違った。人手もなく、1カ月間、原稿が保留されることも。
自転車で海外を回った経験など記事202本を書いた市民記者の木舟周作さんは「市民記者は
書き直しや再取材をするほどの熱意はない。掲載されなければやる気を失う」と話す。自分の
記事を中傷するコメントを付けられた市民記者が書く気を失うこともあった。
韓国オーマイニュースから編集部に出向した朴哲鉉(パクチョルヒョン)さんは「韓国では
ほとんど編集しないという私の意見も通らなかった。編集部がどうすればネット利用者に
受け入れられるか、空気を読まなかった」と話す。
読者相談欄で回答者をしていた経済アナリストの森永卓郎さんは「読者がニュースに求める
質は高く、本当に面白ければ読まれるが、オーマイニュースは違った。私の連載も突然連絡が
なくなって終了し、編集部が『迷走』していると思った」と振り返る。
結局、市民記者は最大4792人と、創設時の目標「市民記者4万人」には遠く及ばなかった。
ページビュー(閲覧数)も軌道に乗り始めてもいいはずの2年目で1日30万~40万と少なく、
広告収入が伸びなかった。
市民参加型メディアはベリタ、ライブドアのPJニュースなど少なくとも6社ある。日刊ベリタ元編集長
の永井浩さんは「既存メディアに飽き足らない人はいる」と指摘する。
オーマイニュース2代目編集長の元木昌彦さん(元「週刊現代」編集長)は「日本版の市民メディア
のありかたが見えてこなかった。でも、参加型メディアは試行錯誤の途中だ。オーマイニュースの
経験を次に伝えたい」と言う。平野日出木3代目編集長も「それでも、前進はあった。ネット特有の
双方向から気付くことも多かった」と話している。
ソース:毎日新聞
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★1の立った日時:2009/04/24(金) 11:22:16