09/04/24 17:50:21
【4月24日 AFP】中国の都市部で法令の順守状況を監視する「城菅(Cheng Guan)」と呼ば
れる治安維持要員向けに当局が作成した、「証拠を残さずに違反者を殴打する方法」などが
記載されたマニュアルの一部が23日、インターネット上に流出し、地元メディアやブログな
どで怒りの声が上がっている。
流出したマニュアルは、城菅の北京(Beijing)支部が作成したもの。ウェブサイトに抜粋
掲載された内容によれば、「相手の人物の顔から血を流させてはいけない。目に見えるけが
を負わせてはいけない。目撃されてはいけない。素早く実行する」などの指示が記されている。
こうした記述にインターネット上では、「彼らはごろつき以下だ」との非難の声が相次いでいる。
城菅は警察組織ではなく、街頭で地方条例などの順守状況を監視しており、主に露天商や
ダフ屋などを取り締まっている。しかし、要員の暴力事件がたびたび報じられ、論争の的に
なっている。過剰な暴力で死者が出ることもあり、廃止を求める意見もある。
複数の国営新聞や国営ウェブサイトは社説で、マニュアルについて、城菅は無法組織だとの
一般市民の認識が事実だと認めるようなものと指摘。「やくざ化しつつある」組織だと評した
メディアもあった。
城菅側はウェブサイトに声明を掲載し、流出したマニュアルは2006年に内部向けに作成され
たものだとを認める一方、殴打方法などをめぐる訓練は一切行われていないと強調。「しか
しながら、完成したマニュアルを確認したところ、不適切な文言が一部含まれていることが
明らかになった」と弁明した。
城菅をめぐっては08年1月、湖北(Hubei)省天門(Tianmen)市で、ゴミ問題で地元住民らと
城菅がトラブルになった際、住民らを殴っていた城菅要員の集団を撮影した男性が、城菅要員
から暴行を受け死亡する事件が起きている。(c)AFP
AFP BBNews 2009/04/24 14:40(リンク先に写真あり)
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