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2009年4月23日、3年前の06年6月に栃木県西方町で中国人の羅成(ルオ・チョン)さん(当時
38歳)が警察官に撃たれて死亡した事件をめぐり、宇都宮地裁は遺族側の訴えを退ける判決
を下した。この問題を華字紙・中文導報の張石(ジャン・シー)副編集長がブログで紹介した。
事件は06年6月、警察官が同町真名子の現金自動預払機(ATM)付近で不審な動きをしている
羅さんともう1人の中国人を見つけ、職務質問した際、2人がすきを見て逃走。民家に逃げ
込んだ羅さんを警察官が追い詰めたところ、庭にあった石灯籠の頭部で襲いかかったり、
拳銃を奪おうとしたりするなど抵抗したため、警告の上発砲した。弾は腹部に命中し、羅さん
は1時間半後に死亡。警察官も全治2週間のけがを負った。栃木県警は翌月、警察官の行為は
「正当防衛」と発表。羅さんを容疑者死亡のまま書類送検した。もう1人の中国人も出入国
管理法違反(不法残留)容疑で逮捕された。
2人は04年4月に研修生として来日。昨年2月に研修先を抜け出し、福島県の工場で働いていた。
遺族は当時の状況について、羅さんは竹竿を振り回していただけと主張。発砲は違法だとし
て5000万円の損害賠償を求める裁判を起こしていた。
羅さんは四川省出身。真面目な性格で共産党の党員だった。働き手を失った遺族は妻が雑貨店
を営んでなんとか生活を支えている。今年14歳と7歳になる子供がいるという。
(翻訳・編集/NN)
※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。
レコードチャイナ 2009/04/24 12:10:30
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写真は入国管理局
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