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韓国人にお知恵拝借 観光客誘致に本腰
韓国からの観光客を呼び込むため、県は今年度から２年かけて、県内在住の韓国人らと
連携した観光情報の発信や、旅行商品の開発に取り組む。青森に精通した韓国人が
執筆する韓国語ウェブサイトを作成するほか、韓国人をメンバーとしたマーケティング
戦略チームをソウルに設置。韓国人の視点での魅力発信に本腰を入れる。
円高ウォン安や韓国経済の悪化に伴い、本県を訪れる韓国人は激減。このため県は、
今年度予算に２２９３万円を計上し、対策に乗り出すことにした。
まずは、韓国人向けにウェブサイトを立ち上げる。興味がわくような情報を盛り込むため、
青森を訪れたことのある、または県内在住の韓国人が情報を取材し、サイトの記事を
執筆する。サイトを作成する業者も、韓国の企業・団体が参加できる入札方法で民間に
委託する。
また、マーケティング戦略チームは、韓国の旅行会社員や旅行雑誌編集者など５人
程度に協力を依頼。チームは夏以降、ソウルで１～２か月に１度のペースで会議を開き、
本県の観光資源を効果的に韓国人に伝える方法や、韓国人の需要に合ったパッケージ
旅行の開発などを検討する。
有力な企画がまとまれば、韓国の旅行会社に商品化の費用を助成するほか、観光地や
交通拠点の案内表示に韓国語を入れるなど、県内の受け入れ態勢も整える。
県新幹線・交通政策課のまとめによると、青森空港の青森―ソウル便を利用する外国人
は昨年１年間で計２万５１３３人で、前年より９４１９人減った。乗客の約９７％が韓国人だと
いい、県は韓国メディアに積極的に情報を提供。今月下旬には出版社、来月にはテレビ局
が取材に訪れる予定で、これに加えて、今後取り組むウェブサイトやマーケティング戦略
チームで誘致に弾みをつける。
同課の東直樹総括主幹は、「今までの観光ＰＲや旅行商品には、韓国人の目線が
欠けていた。ぜひ青森を訪れたいと思えるような売り込み方を考え、安定的な集客に
つなげたい」と話している。
（2009年4月23日 読売新聞）青森版
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