09/04/12 10:36:50
■模倣が生んだ「スペースガンダムV」
「ロボットテコンV」で有名な金チョンギ監督が、1983年に新たなロボットアニメ「スペース
ガンダムV」を披露して、大人気を呼んだ。この作品は、遠い宇宙にあるシグマ星の異星
人が地球を侵略するという内容を描いたSF作品だ。
シグマ星人はあらゆる先端武器とロボットを動員して地球を攻撃し、地球人類はこれに
対してなすすべも無い。そんなとき善良な異星人が登場して、地球を助けるために秘蔵
のロボットを出動させる。これが「スペースガンダムV」だ。
URLリンク(imgnews.naver.com)
このアニメが放送されて以来、インターネットにはスペースガンダムVに関する文が数え
きれないほど上ったが、主には主人公ロボットのデザインに関するものだ。日本アニメに
登場したロボットのデザインをそのまま模倣しているからだ。そのうえロボットの名前と
デザインを、それぞれ別の日本アニメから持って来ていて、一層問題になった。
スペースガンダムVのロボットデザインは「超時空要塞マクロス」に登場するバルキリー
というロボットの模倣だ。しかし「ガンダムV」というロボット名は、有名な「機動戦士ガン
ダム」から取った。言わば「ミッキーマウス」を真似たアニメキャラクターを作っておいて
名前は全然違う「アトム」と付けたようなものだ。
どうしてそうなったのだろうか? 事の発端は他でもない、日本製おもちゃの複製だった。
スペースガンダムVを作った金チョンギ監督は1982年、(韓国)国内のある玩具メーカー
の依頼を受けて、「スーパーテコンV」を作った。その際に玩具メーカー側が持ってきた
モデルが、日本アニメのキャラクタ「ザブングル」だ。日本を訪問したこの玩具メーカーの
社長がそのロボット玩具を買って来て、金チョンギ監督にそのロボットをそのまま登場さ
せた映画を作るように依頼し、自らはそれを商品にしたのだ。その結果は目覚しい興行
成功として帰って来た。 おびただしい市場の反応に供給が追いつかないほどだった。
映画を見た子供たちがロボットを買ってほしいとあまりにもねだるせいで、工場まで尋ね
て来た親が一人や二人ではなかったほどだ。
このようなスーパーテコンVの成功後、同様の試みとして立てられた企画が「スペース
ガンダムV」だった。これに「ガンダム」というまったく突拍子も無いタイトルが付いたのは、
単純なシナリオ上の剽窃だと見られる。
面白い事実は、こうして作られたスペースガンダムVのロボット玩具があまりにも精巧に
作られていて、日本の技術陣も感歎したということだ。日本のアニメ製作会社や玩具メ
ーカの立場から見ればデザインを剽窃されたにもかかわらず、だ。実際、宇宙船やロボ
ットなど3段階に変身する元祖バルキリー玩具より、スペースガンダムVの変身システム
のほうがずっと柔軟で精巧だった。
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スペースガンダムVの玩具に関する面白いエピソードが、他にもある。1980年代後半、
「超時空要塞マクロス」が「ロボテック」というタイトルでアメリカで放映されて人気を呼ぶ
と、アメリカでもこのロボット玩具が高い人気を集めた。ところがこのロボットを作っていた
日本の玩具メーカーが倒産してしまった。あわてた日本のアニメ製作会社は結局、スペ
ースガンダムVのロボットを作った韓国の玩具メーカーに連絡して、「マクロス」という製品
として新しく包装してアメリカに輸出してくれるよう要請し、実際に多くのスペースガンダム
V ロボットが「マクロス」という名前をつけてアメリカに輸出された。
▽ソース:少年韓国日報/Naverニュース(韓国語)(2009/04/09 14:24)
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