09/04/12 01:13:17
日本の「新しい歴史教科書をつくる会」(以後、つくる会)が作った自由社版中学校用歴史教科書が遂
に文部科学省検定をパスした。つくる会の歴史教科書は目次と本文内容が現在使用中の<新しい歴
史教科書・改訂版>(扶桑社)とあまり違わない。この<新編・新しい歴史教科書>(自由社)は本の表題で
もすぐに分かるように扶桑社版教科書の改訂版と見られる。現行教科書の体制と内容をそのまま踏
襲した書籍がどうして今更、検定の対象にれたのか驚くべきことだ。
歪曲教科書、採択向上を狙う
つくる会が既存の扶桑社版と別の歴史教科書を作ることになったのは彼らが教科書に載せようとした
教育理念と歴史認識に特別な変更があると言うよりは組織内の争いによる分裂の結果と見られる。
教科書採択率の低調による内部対立の結果、つくる会は2001年と2005年、自分たちの教科書を出
版した扶桑社と別れた。つくる会は扶桑社が同会の教科書を2011年まで出版すると言ったのにもか
かわらず同会の存在意義を高めるために、現在使われている教科書を盗作した水準の、何ら意味の
ない新しい教科書をまた作り上げたのだ。
つくる会はともかく、日本政府はどうしてこんな問題だらけの教科書を検定で通過させたのだろう。
1982年日本が教科書歪曲に対する国際的批判が高まると日本政府はこれを解決するための手段と
して教科書検定基準に教科書記述が隣国との友好を害さないようにするための「近隣諸国」条項を追
加した。しかし今回の検定結果はこの条項が有名無実されたことを見せてくれる。(中略)
2010年と2011年2年しか使うことができない新しい教科書、それも現在使用中の教科書の複写版の
ような内容の教科書を作って社会的興味を引こうとする日本の極右知識人らの策略に巻き込まれる
可能性も警戒する必要がある。自分たちの理念に照らしても別に意味がない新しい教科書を発刊し
た狙いがわざわざ近隣諸国の反感を促して、これを日本の教育主権に対する侵害と宣伝することで
右翼教科書採択率を高めようと考えているのではないか、慎重にその意図を斟酌して対応する必要
がある。
隣国と「パートナー関係」築くには
新しい歴史を作る会教科書の2005年採択率は0.39%に満たなかった。市民団体の歴史歪曲教科書
不採択運動が成果をおさめたことを評価するのに躊躇する理由はない。歴史を歪曲して美化する教
科書では国際舞台で活躍できる正しい日本人を作ることができないし、日本国民としての自負心を育
てることもできない、という健全な常識を日本社会が持っているし、これを発揮するかは見る価値がある。
今年、教科書採択でも日本社会のこのような健全な常識がもう一度発揮されることを期待する。それ
が日本が経済先進国としてだけなく、世界の文化先進国として評価を受け、隣りの国々とともに宣言
した未来のパートナー関係を実現する近道であると信じる。
イ・フン北東アジア歴史財団第1研究室長
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ソース:韓国日報(韓国語)[韓国時事評論/4月 11日] 日本社会の良識を信じる
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