09/04/11 18:20:18
円高・ウォン安を背景に韓国を訪れる日本人が急増している。韓国観光公社の調べでは、今年3月に韓国を訪れた日本人は、
「冬のソナタ」に沸いた04年10月の約26万人を抜き、過去最高の30万人台。空前の韓国旅行ブームを支えているのは数年前の
ヨン様人気と同様、6割を占める女性たちだが、今回はちょっと事情が違うようだ。【ソウル西脇真一】
ソウル・明洞(ミョンドン)のファッションビル10階の皮膚科・形成外科病院「アルムダウンナラ」にも、日本人女性の姿が引きも切らない。
「日本も含めて今までで一番丁寧。通訳もいるし、また来たい」と東京在住の女性(25)。約3時間かけた「治療」は角質除去の各種エステや、
にきび対策の顔面注射など。皮膚科専門医の処方に基づく「メディカル・スキンケア」である。
昨年の外国人来院者は前年より300人多い1300人。うち9割近くは日本人で、大半がメディカル・スキンケアの患者という。
韓国では日本より美容整形への抵抗感が少なく、若返りの注射を含む「プチ整形」も浸透。二重まぶたにする程度なら、整形したと公言
する女性も多い。
アルムダウンナラの李相浚(イサンジュン)院長は「ボトックス注射を受ける日本人も多い」と明かす。ボトックスは米国で斜視やまぶたの
けいれんの治療剤として開発されたが、しわの改善効果も確認されている。同院の場合、治療費は約40万ウォン(約3万円)。「日本での
治療より、半額ほどで済む」と言う。
李院長によると、最近は自分の血液から抽出した多血小板血しょう(PRP)を使う「PRP皮膚再生療法」も流行している。さまざまな
成長因子を含むPRPを注射すると、肌が若返るという。
一方、ソウル・江南(カンナム)区にある芸人皮膚科の金維真(キムユジン)院長は「サーメージ治療を受ける日本人も多い」と言う。
高周波のラジオ波を利用し、たるんだ皮膚をひきしめたりする治療だ。最近は、重要なプレゼンテーションを控えた韓国人ビジネスマンら
男性の受診が増えているという。
これを後押ししているのが、韓国政府による「医療観光」の推進政策だ。今年1月の医療法改正(5月施行)に伴い、病院は外国で広告を
出したり、外国人向けに治療費を割り引いたりできるようになる。08年に韓国を訪れた医療観光客は約2万5000人だったが、政府は
12年に10万人の受け入れを目指す。
一方、「皮膚に炎症が起きた」などのトラブルも増えている。06年に韓国消費者院に寄せられた、美容整形などに伴う被害救済申請は
71件。04年の約1.9倍に当たる。病院を選ぶ際は、専門医かどうかの確認や施術前の写真撮影のほか、「過度な期待はしない」ことも
大切だという。
ソース(毎日新聞) URLリンク(mainichi.jp)
写真=旅行中に立ち寄った病院で、通訳を介し医師から皮膚の診察を受ける日本人女性
URLリンク(mainichi.jp)