09/04/09 15:30:45
世界中が「失敗」という見方を強める中、北朝鮮だけが成功を主張する人工衛星「光明星2号」。朝鮮中央テレビは特別番組まで放送
して打ち上げを祝ったが、同番組に映し出された「衛星管制総合指揮所」の映像が“黒塗り”加工されていることが9日わかった。研究者
からは「指揮所は結局、ダミーのセットじゃないのか?」という声まで上がっている。
テポドン2号発射の映像は最初、AP通信の映像部門で平壌に支局があるAPTNが朝鮮中央テレビから提供を受け、日本時間7日夜に
世界へ配信した。その直後、朝鮮中央テレビも特別番組を放送。(1)発射直前の衛星管制総合指揮所(2)テポドン2号の発射シーン
(3)発射後の指揮所-が順に放送された。
(1)の映像はAPTNも配信したが、それには指揮所の壁に大きなデジタル時計が3つ並び、中央の時計は北が発射を主張する
11時20分の少し前を表示している。だが、朝鮮中央テレビ版では時計部分が真っ黒に塗りつぶされていた=写真。
黒塗りされた理由について、ある研究者は「朝鮮中央テレビは、発射した後の映像も放送している((3)のシーン)。一連の映像で時計を
表示すると、つじつまが合わなくなって、インチキが西側諸国にバレるのを懸念したのではないか」と推測する。実際、北は午前11時20分
の発射を主張しているが、米国などは11時30分発射とみている。
特別番組の墓穴はこれだけでない。発射成功のニュースの後、北の宇宙開発関係者ら4人が登場し、金正日総書記が唱える
「宇宙征服構想」を称賛するトーク番組が放送されたが、その中で「光明星2号から受信した金日成将軍の歌と金正日将軍の歌」なる
音声が流された。これが、いかにもうさんくさいのだ。
そもそも、北が主張する周波数(470メガヘルツ)は東京メトロポリタンテレビジョンなど、本来、テレビ放送が使用する周波数。しかも、
「特番で流れていたのは昔のAMラジオみたいな音質だった。本当に470メガヘルツで発信したのなら、もっと音質はきれいなはず。
極めて不自然だ」と無線愛好家は語る。
何もかも支離滅裂な北朝鮮。だが、海外の批判も何のその、お祝いムードは高まる一方だ。
ソース(ZAKZAK) URLリンク(www.zakzak.co.jp)
画像 URLリンク(www.zakzak.co.jp)