09/04/07 23:45:15 fwWvKyHx
儒教には確かに教条主義的な側面がある。
ただし、近世日本では、教条主義的な儒教から
人間性の回復を唱えた学派もある。
たとえば、孔子は何故偉大なのか、という問に対して、
荻生徂徠は、孔子は聖人になる方法を教え示したから偉い、とし、
伊藤仁斎は、孔子は誰でも聖人になれるということを教えたから偉い、とした。
後者は儒教を単なる教条主義に留めるものではなく、
その根本にある豊かな人間性を重視している。
こうした展開が、日本の儒教を単なる教条主義に劣化させなかった。