09/04/07 18:56:24
平成7年の阪神淡路大震災と、村山富市内閣の驚くべき無能によってもたらされた惨状を体験
した時、浮かんだのが「国防は最大の福祉である」という言葉だった。あの地震に襲われた
国民に対する国家の具体的責務とは何だったか。それは、命を救う、ということである。
危機において、国民の命を救うことが最大の福祉である。しかし、村山富市総理大臣は、
一刻を争うあの時に、国民救出に動かなかった。彼が、社会党の党首つまり無能かつ偽善の
固まりであったからだ。この時のように、政治が国民の命を救うという任務を放棄しながら
福祉国家を説く偽善を許してはならない。
しかし、まさにこの偽善は、「戦後政治」そのものに内包されている。そして、この偽善は、
まだ続いている。北朝鮮に拉致された国民の救出に関心を示さず、核とミサイルの脅威から
如何にして国家と国民を守るかという方策を提示せず、「生活第一」とは何たる偽善であろ
うか。
さて、昨日四月五日午前十一時三十分、北朝鮮は我が国に向けてミサイルを発射した。この
ミサイル発射は、事前予告の元に為されたものである。また、失敗か予定通りか分からない
が、アメリカ軍の発表によると衛星を軌道に乗せてはいない。ただ、三段式ロケットの切り
離しには成功して長距離を飛行したことは確かである。
このミサイルの性能等の議論は専門家に任せ、その政治的効果について次に指摘したい。
はじめに言えることは、この性能の定かでない北朝鮮のミサイル一発は、我が国の戦後政治
の「偽善という偽装」を剥がす役割を果たしている。戦後政治においては、中国の度重なる
核実験と多数の核弾頭ミサイルの我が国に向けた実戦配備に直面しても、我が国の政治と
経済界とマスコミ界の大勢は、未だ「日中友好」である。
しかし、この度の北朝鮮のミサイル発射によって「日朝友好」を唱える勢力は表面からはい
なくなったと思える。この北朝鮮に対する認識は、早晩、中国に対する認識の変化につなが
っていくであろう。つまり、対中姿勢において「日中友好」、「国連中心主義」を唱える者
は、アホか、となる。
つまり、我が国政治と国民の意識は、我が国への「脅威の認識」において正確になりつつある。
そして、このことは国防の基本である。つまり、我が国の国防に於ける民意の一致がやっと
生まれてきているのだ。
麻生総理大臣の北朝鮮のミサイル迎撃方針の表明と、それを実行するための三月後半から
始まったミサイル迎撃態勢を整えるためのイージス艦の出航や地上に於けるPAC3の移動
と配備が連日報道されてきた。このような場合、今までは、イージス艦の出航する港やPAC3
の配備される基地周辺で、「反基地」や「反戦平和」のデモがあり、マスコミはデモ参加者
がたとえ十数名の少人数でも必ず報道してきた。また、PAC3配備に反対する地元自治体
も現れ、アホな党派は、つまり村山富市氏の党派を中心にして、PAC3があれば狙われる
からかえって危険だと、まるで自衛隊が国民への脅威であるかのように煽っていた。これが、
「戦後」であった。
しかし、この度の北朝鮮ミサイル迎撃態勢に関して、このような動きは無かった。このこと
は、国民が等しく脅威を認識し、それに対処する自衛隊の行動を当然のこととして受け入れ
たことを示している。これは、いざとなれば国民の命を守ることができる真の福祉国家の方
向に我が国の体制が整えられつつあることを意味している。
>>2以降に続きます
眞吾の時事通信(オフィシャルブログ) 2009/04/06
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