09/04/06 23:37:16
歴史教科書や竹島(韓国名・独島)問題で日韓関係が緊張したときでも、互いの生徒を受け
入れ、交流を続けている高校がある。相手国の素顔に触れ、相互理解を深めようとの狙いだ。
北朝鮮を含む朝鮮半島情勢がたびたび緊張する中、未来を担う人材の育成に期待がかかっている。
(ソウル・築山英司)
生徒を相互派遣しているのは私立武蔵高(練馬区)と漢栄(ハニョン)外国語高(ソウル市
江東区)。武蔵高は中高一貫校の強みを生かし、一九九〇年に中学三年から始める韓国語の
授業を開設、漢栄外国語高は日本語科など六カ国語のクラスを持っている。
交流は武蔵側が二〇〇二年に漢栄側に申し込んでスタート。毎年一月に漢栄の一年生が来日
し、三月に武蔵の高校二年が訪韓する。互いに約一カ月、ホームステイして授業に参加する。
これまでに武蔵の十六人、漢栄の十八人が参加し、漢栄の卒業生は早稲田大や慶応大にも
進学している。
現在、漢栄では入江和樹さん(17)と佐藤雄太さん(17)が学ぶ。入江さんは「韓国の
家庭ではシャワーしか使わないのに驚いた」と言う。韓国文学に関心があり「言葉ができれ
ば韓国の大学院にも行きたい」と希望を抱く。
漢栄で相互派遣を担当する陸光熙(ユクグァンヒ)教諭(44)は「日韓関係が良くない
ときこそ会った方がいい。希望者がいる限り続けたい」と話している。
東京新聞 2009/04/06
URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)