09/04/06 12:44:11
北朝鮮は5日正午前、テポドン2とみられるミサイルの発射を強行した。海上自衛隊の
イージス艦を中心とする日本のミサイル防衛(MD)システムはどのようにミサイルを
探知し、追尾したのだろうか。その航跡から浮かび上がってくる脅威や課題とは何か。
(編集委員 勝股秀通、政治部 中山詳三)
イージス艦レーダーの監視範囲(イメージ)
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◆探知◆
北朝鮮がミサイルの1段目ブースターが落下すると予測した秋田県沖の日本海。北朝鮮北東部
の舞水端里(ムスダンリ)ミサイル発射基地に向けて、2隻の海自のイージス艦がレーダーを
照射し続けていた。朝鮮半島寄りの海域に「こんごう」が、その後方には「ちょうかい」が
展開していた。
午前11時30分、「こんごう」のSPY1と呼ばれるイージスレーダーが、舞水端里の
基地から発射されたミサイルを探知した。「発射、探知」―。「こんごう」艦内の戦闘
指揮所から東京・市ヶ谷の防衛省中央指揮所に速報が届いた。続いて、在日米軍司令部
(東京・横田)を経由して、米軍の早期警戒衛星がとらえた発射情報も入電した。
◆迎撃判断◆
「こんごう」に続き「ちょうかい」も探知、照射距離1000キロ超というイージスレーダー
が航跡を追尾し始めた。探知から3分後、発射されたミサイルの速度と飛翔(ひしょう)方向、
角度などを分析し、イージス艦内のコンピューターがミサイルの弾道を弾き出した。
ミサイルが日本の領土、領海に落下する恐れがあれば、自衛隊は自衛隊法に基づく「破壊
措置命令」で、ミサイルを迎撃する。予想される弾道はその重要な判断材料となる。
「こんごう」は「ミサイルは日本列島を通過する見込み。現時点で推定される飛翔体の落下
地点は房総半島の東方約1270キロ」と打電、さらに、「1段目のブースターが秋田県
西方沖約280キロの日本海に落下する見込み」との情報を中央指揮所に速報した。
同指揮所の司令部では、ミサイルが日本の領土、領海に落下する恐れはないと判断、「迎撃
せず」の指示を関係部隊に発令した。
>>2以降に続きます
YOMIURI ONLINE/読売新聞 2009/04/06 03:40
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米軍の早期警戒衛星(DSP衛星)=NASA提供
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