09/03/31 23:09:16
北朝鮮の金正日総書記の長男・金正男氏が、ミサイル発射に関して、なぜこのタイミングで打ち上げを強行するのか、
その理由を初めて語った。金正日総書記の長男・金正男氏は30日午後、中国・北京国際空港で搭乗手続きをしていた。
金正男氏は「(フジテレビです、お会いできてうれしいです)そうですか、わたしもお会いできてうれしいです」と話した。
金正男氏は「(北朝鮮が打ち上げようとしている“衛星”についてどう思う?)わたしは何も情報がないのです。われわれ
(北朝鮮)は、4日から8日の間に衛星の打ち上げを行うと言っていますが、それ以上は知りません」、「(最近お父さん
の写真が公開されて、明らかにやせました。おなかが引っ込みましたよね?) 皆知っているように、年をとれば体重は
減ります。太るよりは、やせる方がいいでしょう」と話し、笑顔を浮かべた。
しかし、「これは脳卒中のせいですか?」との問いには、「この質問には答えられません、あいにく...。とても難しい問題です」
と話すにとどまった。2009年1月の取材から2カ月、またもやFNNがスクープ直撃に成功した。関西大学経済学部の李英和
教授は「驚いたタイミングです」と話した。北朝鮮は、早ければ4日後にもミサイルを発射すると通告している。
日本が迎撃への動きを進める中、金正男氏からは意外な答えが聞かれた。金正男氏は「(日本政府の対応は大げさですか?)
日本政府の行動は、自衛のため当然だと思います」と話した。北朝鮮は3月9日、「ミサイルを迎撃することは、戦争を意味する」
と警告を発した。それにもかかわらず、金正男氏は「日本政府の行動は当然」と語った。
そして、北京をたってマカオに到着した金正男氏は「(北朝鮮はなぜ今、ミサイルを打ち上げようとしているのか?)それはわかり
ません。6カ国協議と、アメリカとの(直接)対話と深く関係があると思いますよ。今がそのタイミングだと思います」と話した。
北朝鮮は3月20日、金総書記の激やせ写真公開、ふっくらしていた以前とは別人のようだった。その8日後には、朝鮮労働党の
機関紙「労働新聞」に、「わたしがまた現地指導に行くというと、同志たちはわたしの健康問題を心配するが、祖国と人民のため
険しい道を歩くことは、わたしにとって楽しみになる」と、金総書記自身のものとされる談話が掲載された。金正男氏は「たぶん
父は疲れているのです。激務のせいで」と、対外的に初めて、その理由を説明した。
金正男氏は、ミサイル発射が予告されている期間は、北朝鮮には戻らないと語った。コリア・レポートの辺真一氏は「本当に彼
(金正男氏)が金総書記の後継者として、今もリストアップされているならば、一番重要な時期ですし、肝心要な後継者と目され
ている人物が、その瞬間ピョンヤンにいないというのは、それはもう後継者ではないと」と話した。
一方、関西大学の李教授は「3月16日にね、労働党の中央本部で、正式に中央の幹部たちに対して、文書で『後継者が決定した』
ということが下達された。金正男氏に内定した可能性が高いというふうに見ていますね」と話した。
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