09/03/30 15:07:50
25日午後1時ごろ、フランス・パリ都心のサンタンヌ(Sainte-Anne)。 日本ラーメン専門店
「ひぐま」の前には約10人の列ができていた。 この列は午後2時過ぎまで続いた。 付近にある
他のラーメン店やうどん店も同じだった。
この一帯には日本飲食店が50店以上もあり、どの店も空席を見つけるのが難しいほどだ。
特にパリの真ん中であるオペラ・ガルニエ~ルーブル博物館前のサンタンヌ通りは、この数年
間「ニッポン区域」と呼ばれるほど日本飲食店が集まってきている。 20年前から日本の書店や
旅行会社、飲食店が多い場所だったが、05年以降急増している。 最近は近隣の道にまで広が
っている。
パリでは寿司ブームもあって現在500-600店の日本飲食店が盛況中だ。 このうち80%以
上は中国人が運営している。 日本料理の人気が高まると、中国人がわれ先にと日本飲食店を
出したのだ。 このため日本人経営者は中国式の日本料理店と区別するため、オペラ近隣に集
まり、メニューも日本語で出している。 こうした中、一部のパリ市民が「東京なのかパリなのか分
からない」として不満を表し始めたのだ。
最近は近隣の商人と住民を中心に署名運動まで行われている。 この一帯からカフェ・クリー
ニング店・パン店・たばこ店が消え、その場所に日本料理店が入ってくるため、不便が生じてい
るということだ。
市民200人余りが「このままだとこの街でバゲット一つを買うために30分以上も歩かなけれ
ばならなくなる」と言って署名し、パリ市に請願書を出した。 パリ市は検討作業に入った。
市は一つの地域に過度に特定分野の業者が多い場合、市民の便宜のために制限できる。
パリ13区のチャイナタウンには中国飲食店が密集しているが、ここは都心でないため大きな
反発はない。 一部のパリ市民は「パンを買いに行くのが不便だ」と主張しているが、実際には
パリの真ん中のオペラ~ルーブルに日本料理店街をつくるべきでないという思いが働いている
とみられる。
URLリンク(japanese.joins.com)