09/03/27 22:44:09
世の中のことの全てのことは利益と弊害が共存している。世界経済が強風になぎ倒される
ことでさえも、多くの中国人にとっては鼓舞される出来事である。過去30年、中国の台頭は
人々を驚かせてきたが、今のところ中国は西側諸国のような衰退を見せていない。
現在、資本主義の中心地は恐慌に直面している。欧州と日本は第二次世界大戦以来で最も
深刻な衰退に陥り、現在は中国のライバルともならない。超大国・米国も全盛期を終えた。
中国が勝利の姿勢をとることは避けられないが、北京では中国の台頭を再度表明するべき
時期が来たと考えられている。
中国は国際舞台において小さな役にすぎず、国内経済への関心に重点を置いている。中国は
現在、自らを「強国」と称し、米国の贅沢な消費計画を懸念してすらいる。それは中国が1兆
ドルの米国債を保有しているからだ。米財務長官の「中国は通貨を操作している」との発言が、
でたらめであると反論された。
現在、世界は両極化した地政学的情勢に直面しており、中国、米国がそれぞれ一極を占めて
いる。そのため、来月のG20首脳会議は20国会議ではなく、米中「G2」会議となるという。
欧州はブッシュ元大統領の一国主義に別れを告げたばかりで、太平洋両岸からの挟み撃ちを
望んでいない。日本はかねてからアジアのライバルに対し余計な気を回しており、最大の敵
と懸念されるワシントンも保護主義の行動をとっている。
恐慌が蔓延する前に、中国の強大でしかも虚弱な新たな自信に注意すべきだ。最近ちまたで
広まっている中国の2000万人の就業ポストが失われ、世界銀行は中国経済の予想成長率を
6.5%に引き下げた。この数字は他国と比較してましではあるが、2桁増に慣れている多くの
中国人にとって、この数字は衰退を意味するものだ。仮に中国が8%の数字を実現したとしても、
まだ多くの不満が残るだろう。中国は自信に満ち溢れているのでなく、「中国はどのような
大国になりたいのか」という激しい討論を進めているのである。
オバマ米大統領が苦難と戦い、均衡を取ろうしている。長期的な目で見ると、退任前にオバマ
米大統領が中国を多国間枠組みに引き入れることができなかった場合、歴史上ではオバマ
大統領が失敗に終わったということになるだろう。短期的な場合では、オバマ大統領は中国
の約束遵守を促し、中国の過失を指摘しなければならない。
本来、ヒラリー長官が訪中した際にチベットと人権について提言すべきだった。ブッシュ政府
の理念は、中国が国際体系においてとる「利益関係者」という姿勢を歓迎するものだった。
G7或いはG8と比較し、G20は中国に世界問題でより大きな決定権を持つチャンスを与える。
これも中国が責任を持って自己の新たな影響力を発揮できることを表明するチャンスとなる
だろう。
※この記事は、「中国網(チャイナネット)日本語版」による提供です。中国網は中国国務
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サーチナ 2009/03/27 12:34
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