09/03/24 05:04:50
>>1からの続き
民放ネットワークに秘密の協定などなく、すべての偏向報道が純粋に視聴率アップを目論むテレビ
制作者の身勝手な行為の結果だと考えるのは、もちろん純朴に過ぎる。実際のところ、民放キー局は
日刊の全国紙を持つメディア会社が所有している。その政治的な視点は右から左まで実にさまざまで
ある。つまり、民放ネットワークの政治的視点は、それぞれのオーナーや編集者の政治的なイデオロ
ギーを反映している。 時には、小泉政権の時のように、民放ネットワークはニュースショーですべての
批判を実質的に禁止することによって、首相のための応援団になることもできるだろう。
だが麻生政権に関しては、民放ネットワークは「疑わしきは罰せず」の原理を首相には与えるつもりは
なく、あらゆる機会を使って首相批判を続ける反麻生の野党と手を携えているように見える。ここのとこ
ろ放送されている反麻生のうねりの陰には、政治的野心を持つメディアの権力者と、舞台裏で糸を引く
勢力が存在すると信じる理由があるのだ。
しかし、政治家を風刺する時でさえ、日本のニュースネットワークは礼儀正しいレベルを保つことができる。
隣接する台湾や韓国の勝手なメディアではそうではない。そこでは事態はより乱暴になるだろう。たとえば、
台湾で人気がある「パーティ」という政治風刺テレビ番組では、台湾の馬英九総統はその生真面目で清廉
なイメージのために手加減して扱われるが、失脚した陳水扁元総統のこととなると、笑わせるために遠慮
なく言い囃される。
日本では、麻生首相に関して偏向報道を行うメディアに対して、多くのブロガーが非難の声を上げている。
彼らは、メディアが野党の弱点に対して沈黙を守っている一方で、首相が力量を示す点については軽んじ
ていると述べている。昨年12月の産経新聞の記事で、アメリカ人エコノミストのリチャード・クー氏が、国家
の経済における問題を理解し、その政策が外国の指導者によって研究されている数少ない日本の総理大臣
であるとして麻生首相を支持していた。野村総研に勤めるクー氏は、従って、日本のメディアが漢字を読み
違えるような些細な欠点に関して麻生首相を抹殺しようとしているのは「全くの狂気」 であると言う。
厳しさが増す状況だが、麻生首相にとって明るい兆しになりそうなニュースもある。
昨日発表された調査では、今年の総選挙に向けて、麻生首相は自民党のほとんどの党支部の支持を
取り付けたということだ。朝日新聞の調査によれば、47 の自民党県連のうち30は麻生首相の支持を表
明している。いくつかは嫌々ながらの支持であると報じられてはいるが。2001年に世論の支持を失った
森喜朗元首相を失脚させるのに、地方組織がその手段となったことを思い起こすことには意味がある
だろう。
ソース The Straits Times
URLリンク(www.themalaysianinsider.com)