09/02/27 19:27:59 vngOBzEB
>>304のつづき
しかし急成長するロッテに対しては妬みや僻みも絶えなかったという。
日本では在日であること、祖国韓国ではいわゆる僑胞として冷たい
視線を浴びた。またロッテが韓国に進出した60~70年代は、まだ
朴正煕による軍事独裁の時代だったことから岸信介など親韓ロビー
の政治家との癒着が取り沙汰された(ロッテが球団経営に乗り出し
たのは岸の斡旋によるもので、その他にも政界工作を依頼)。
85年に行われた次男の結婚披露宴には岸の他にも中曽根、福田
両元首相や石原慎太郎氏などが出席し週刊誌などで様々な憶測を
呼んだ。重光氏が寡黙になってしまったのも無理はないのかも知れない。
「確かに岸さんとは20年以上も前に、知り合って以来、つきあいがある。
しかし・・・自分が韓国人だから何かあるなと感じられ、既成事実化されて
しまうのはたまらない。評論家先生の下種の勘繰りだ・・・」
(110ページ)
「在日」の英雄・ロッテ重光武雄伝―前川恵司 (文芸春秋1987年)
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